切迫早産で入院中の方からのお礼のメールと回答です

「・・・でも、今回こちらのブログで紹介されていたベッドの上に片脚を置いて腸腰筋を伸ばす動きをしてみたところ、ものすごくいい感じで伸び、終わった後は血流が良くなり血が巡る感じを感じました

足の甲のアーチを鍛える運動もやってみました
すると、より一層下半身に血が巡る感じがします

そして、そのストレッチ・運動を行ったあとから、お腹の張りがほとんど感じられなくなりました

驚きです・・・」

入院中というとても大変な時にメールを送ってくださいました。

きっと他にも同じような症状で悩んでいる方がいらっしゃるかもしれないので、アドバイスも含め、ブログでお応えすることに了承いただきました。ありがとうございます。とても嬉しいです。

 

始めにお話しておくことがあります。

 

体のつぼ

切迫早産の疑いがもたれたら、体のつぼは押してはいけません。

疑いのない方でも押さない方がいいでしょう。
理由は、人によっては反応が強く出てしまい、「収縮」が(子宮も含め)起きるからです。

 

施術や治療するうえで
凝ったところや痛いところではない遠い場所に、元凶の痛みや凝り、変異があることはしょっちゅうです。
本人が「まさか・・・」と思うようなところです。

思わぬところで反応するので、あまり強く押してしまうと「緊張」が起きます。

 

例えば

お腹の赤ちゃんが「逆子(さかご)」になった時に使われる「至陰(しいん)」という有名なつぼがあります。

何でこんなところが逆子に効く?と思いませんか。こんなに離れているのに。
このつぼは「頭痛、眼痛、めまい、鼻づまり、難産、逆子」に効くと言われています。

確かに反応します。
「頭痛、腰痛、めまい」といった不調のある方は上の図のラインを触ると痛がります。
そしてご本人は

「え?なんでそこ?」

気がついていないことが多いのです。

そして、両側ではないのです。たいてい片側だけ。(両側のこともあります)

 

 

だからといってむやみやたらに刺激してしまうと「緊張」が増します。
妊婦さんであれば、やるとすればやんわりと。一か所を集中してやるのではなく、それこそ気持ちいいという感覚だけで十分です。

そうでないと、子宮が収縮してしまいますよ。

 

西洋医学では最近になって、ようやく体全体の関わり、つながりを提唱するようになってきたばかりですが、中医学(東洋医学)ではこのように大昔から体の中をつなげて考えていたわけですね。それが経絡という流れや陰陽五行の考えです。

 

良い例でいうと

妊婦さんが施術に来られることがありますが、
ママが気持ち良くなるとおなかの赤ちゃんもリラックスします。

ママの「気持ちいい」という自律神経的な感覚が、そのまま血流の流れに関わるので、お腹の赤ちゃんも栄養で満たされるのでしょう。
NHKでの特集であったように、胎児は何が何でも母親の血液から「栄養」を摂取しているのですから。

 

妊婦さんであれば見ておいた方がいい動画です。
NHK スペシャル 胎児 などで検索してみてください。(2018/03/18放送のものです)

NHKのサイトはこちら

 

NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク6「生命誕生 ミクロの会話」

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私たちの体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を最先端の映像を駆使して伝える、シリーズ「人体」。第6集は“生命誕生”だ。胎内の赤ちゃんがメッセージ物質を使って、母親とまるで会話をするように情報をやりとりしていることが明らかに。そうした胎内のメカニズムに学び、人工の臓器を作る研究も加速している。知られざる、生命誕生の壮大なドラマに迫る。

 

 

だから毛細血管の量、流れがとっても大切なのです。

 

 

「緊張」するとと血管が「収縮」するのです。

 

 

切迫早産とは

正期産である妊娠37~41週6日より早く生まれることを「早産」と呼び、その一歩手前の状態を「切迫早産」といいます。
早産とは、妊娠22~36週までの間に赤ちゃんが生まれてしまうことです。
本来であれば妊娠37~41週6日の正期産と呼ばれる時期に生まれますが、何らかの原因によって赤ちゃんが早く生まれてしまうことがあるのです。

 

原因は?

ママ側の原因

  • 妊娠高血圧症候群
  • 前期破水 細菌性膣症からの絨毛羊膜炎
  • 心臓病、腎臓病、糖尿病などの合併症がある場合
  • 子宮頸管無力症、子宮筋腫や子宮奇形など子宮そのものに異常がある場合
  • 精神的なストレス
  • 疲労

赤ちゃん側の原因

  • 双子以上の多胎妊娠
  • 羊水過多、羊水過少
  • 胎児機能不全

切迫早産はこれらの原因に加えて、疲労などが重なったときに起こりやすく、仕事をしている場合は何かと無理をしてしまうので、休める時間を多く作ることが大切です。

 

過労やストレス、冷えで子宮を収縮させることがあるので冷えないように・・・

 

と言われるのではないですか?

 

相談者の方(ご自分での分析)

・ママ側の原因でも赤ちゃん側の原因でもなかった
・だから「子宮が収縮してかたくなることでまわりと摩擦が起き、そこから出血しているのだろう」ということだった
・29週でここまで張って出血を繰り返す人はそういないと言われる
・24時間子宮収縮を防ぐ薬ウテメリンを点滴で入れ続けている
・点滴から内服、そして再出血でまた点滴の長期戦
・お腹が冷えている
・骨盤前傾

を調べていくうちに私のブログを発見したそうです。

・骨盤前傾
・反張膝
・ふくらはぎと前太ももがとても発達している
・腹筋弱めの自覚あり
・尿もれ、たまにあり
・偏平足
・股関節や腸腰筋が固い

 

過去にいろいろな方法で取り組んでみたものの、あいかわらずお腹の張りを感じる毎日だったそうですが、

私の書いた「太もも前を細くするにはまず股関節伸展」での運動法をやってみたところ

「ものすごくいい感じで伸び、終わった後は血流が良くなり血が巡る感じを感じました」

 

「足の甲のアーチを鍛える運動もやってみました」(⇒「甲上げエクササイズ」の効果!)

「するとより一層下半身に血が巡る感じがします」

「そして、そのストレッチ・運動を行ったあとから、お腹の張りがほとんど感じられなくなりました

驚きです」

 

嬉しいです。
でも気になることがありました。

 

なぜ張りが引いたのでしょうか?

考えられることは

血管が伸びたのです。
ストレッチをすると血管が伸びます。
すると血の流れがよくなります。
お腹が大きくなる妊婦さん。
もともと骨盤前傾であれば反り腰がひどくなっているかもしれません。
何が起きるのかというと、
股関節を屈曲する方に働く腸腰筋がもともと固めなのに
さらに伸ばさずにいることで毛細血管が減っていくのです。

 

血流というと大きな血管ばかり考えがちですが、実は体中、毛細血管で埋め尽くされています。

 

動かさないところの毛細血管は減ります。
そして思い出してほしいのが

毛細血管は温度も運んでいるんです。私たちの体温が一定に保たれているのはこの毛細血管のおかげなんです。でも毛細血管が減ってしまうと体が冷えてしまい、冷え性になる可能性が大いにあるんです。」

 

猫背になると血管が曲がり全身の血流が低下する。

 

詳しくはこちら(⇒【毛細血管】冷え性・肌の老化・心筋梗塞・高血圧・脳卒中に立ち向かう)

 

妊婦さんになって大きなおなかを抱えて姿勢を良くしようとすると、腰を反らせてしまい腰痛を引き起こす人がいます。
それが苦しくて猫背になっていく人もいるのではないですか?

もともとのその方の骨盤の傾斜と背骨のなりたちなどによって出てくる症状が変わるのですが、(妊娠後期になるとまた感覚が変わります)

この方の場合、腸腰筋というお腹の奥底にある筋肉を伸ばしたことで血流がよくなり体の芯が温まったのは事実でしょう。
(⇒股関節を屈曲させる筋肉①腸腰筋)

さらに

足裏のアーチを意識する運動は、実はふくらはぎから来ている筋肉に連動します。(⇒脚(足)にたまった血液を上半身に送り返す方法とは?)

それだけではありません。

ハムストリングスにも連動します。

そして殿筋にも。

「尿もれがたまにある」と書かれています。

尿もれが起きるのは体の後ろ側の筋肉の衰えだと私はみています。

 

ふくらはぎ、ハムストリングス、殿筋群、そして腸腰筋が上手く動かせていないとしたら、この方はお腹が冷えるでしょう。

血流を回すのは筋肉の力なのですから。

 

 

鉄分不足

「偏平足」とも書かれていますね。

アーチがないということです。
そうなると
歩くたびに床からの「衝撃」を受けることになります。

 

「衝撃」

「衝撃」によって鉄分が失われるのです。
ランニングした時の足裏の衝撃や、拍手や太鼓をたたいた時の手のひらへの衝撃でも、毛細血管の中の赤血球が壊れ、中の鉄分が流出してしまうのです。近年は「スポーツ貧血」という言葉も広がりつつあります。

日頃から激しい運動を行っている人は、意識的に鉄分を取るように心がけること。

「鉄」の働きは何でしたっけ?(⇒痩せやすくするために摂るべきものは「鉄」)

 

赤血球の中に存在するたんぱく質が「ヘモグロビン」です。
赤い色素で酸素を運ぶ仕事です。
このヘモグロビン、鉄がないと酸素を運べないのです。

だからいつもヘモグロビンは、鉄を一緒に持ち歩いています。

妊婦さんは血液量が1.4倍に増えます。

その成分比率も変化し、
血液中の水分量(血漿量)は1.5倍になるのに対し赤血球量は1.2倍なので、水っぽい血液になっているのです。
だからハアハアしたりするのはこのせいです。ヘモグロビンが足りなくなっているのです。

 

アーチがないというのは重くなっていく妊婦さんにおいてもつらいのではないでしょうか。

 

ちなみに、血液が水っぽくなるのは、お産の出血に備えるためだと言われています。(参考:プレママ)

 

 

 

 

妊娠している状態とは

中医学では、患者の身体に触れることにより、病状を知る方法を「切診(せっしん)」と言います。
「脈診」が主体となりますが、脈の打ち方を28種(大脈を入れると29種)に分類します。

そのなかでも

妊娠したかどうかがすぐわかるのが、その脈の打ち方です。

「滑脈(かつみゃく)」と言います。

一拍ごとの感触が玉が転がるように“ドクンドクン”と波打つのがこの脈の特徴です。

 

 

(しん)は(けつ)を管理し、

(かん)は(けつ)を貯え、

(ひ)は気血(きけつ)を生化(生み出すところ)する源であり、血を制御しています。

それぞれの働きによって血液を作り出したり、循環させたり、調節したりしているわけですが、懐妊するとさらにこの働きが必要になります。優先的に赤ちゃんに栄養(血液)を送るのですからどんどん作ってどんどん回さないといけません。

 

だから妊娠中の体は変化します

・ホルモンが変わる
・血液量は1.4倍になる
・血液の成分比率が変わる
・血圧は上がったり、下がったりする
・呼吸も脈も速くなる

脈の様子にあらわれていますね。

 

読ませていただいたところ、書いてあった体温は低めです。周りの人と大差がないかもしれませんが、
基礎体温が全体的に昔の人より下がってきているというのは事実です。

 

 

 

低体温

現代人に多い「低体温」の原因は筋肉量の低下。
血流を回すのも筋肉の力。

とはいえ、妊娠中は筋肉、靭帯を緩めて出産しやすくなるようにできていますから無理な運動は禁物です。

 

ただ全身にある毛細血管は、上にも書いたように、猫背になると減ってしまうということを思い出してほしいのです。(⇒【毛細血管】冷え性・肌の老化・心筋梗塞・高血圧・脳卒中に立ち向かう)

 

毛細血管は温度も運んでいることもお忘れなく。

 

 

 

 

予想していた通り、このようなメールが届きました。

 

「いい感じだと思われた昨日と打って変わって、今日、お腹の子が逆子になっていることがわかり、また、少しですが新たな出血があり、退院が遠のきました・・・。」

 

 

この方はとてもまじめな方です。目の前に起きたことをなんとか解決しようと頑張っていらっしゃいます。

私は不妊治療を1年間したことがあります。流産の処置が悪かったのかと最終的に腹腔鏡手術で癒着がないか調べたこともあります。
子宮頸がんの手術、乳がんの疑いのある腫瘍を摘出する手術もしました。

何で私が?何で出血する?

私の場合、心無い言葉を浴びるたびに体には緊張が走り、心臓がバコバコする日々がありました。

考えることもストレス。
普段の生活を送れないこともストレス。
自分を責めることは大きなストレスです。

 

一度うまくいくと人は期待するのです。
最初の時はただやってみただけで大して期待はしていなかったのではないでしょうか。
それがうまくいった。
次は、次はと、もしかしたらと、意識の向くところが変わってしまう。
どんどんやろうとすることはストレスです。交感神経が働いてしまいます。

 

自分がコントロールできないのが自律神経なのですから。

そしてそんなに簡単には体は変わらない。

 

 

だからメールで書いたのは、

「呼吸」です。

副交感神経を優位にするのは

深く「吐く」こと。

深く吐きながら縮んでいるところを「う~ん」と伸ばしてください。寝ながら骨盤を後傾させて股関節が伸展するようになど無理のない範囲で。一番いいのは「気持ちいいなあ」という気分になることをするのです。

いつもどこかが痛いと言っている人は痛みをいつも探しています。

張りをさがしてはいけませんよ。

陣痛での収縮を一番いい時までうまく逃すのも同じです。

何だそんなこと・・・と思うのではないでしょうか。

 

今後出産の折には骨盤を後傾させるように人間の体はできています。(それが骨盤と仙骨の関係、分娩早期の起き上がり運動と娩出期のうなずき運動になります カパンディ)

膝窩筋の運動を今すると、踏ん張ってしまいます。力み過ぎてしまいます。

 

近くであれば少しお話するだけで分かってもらえると思うのですが。

なが~く吐けるように挑戦してみるとか、それぐらいで十分です。

きっと赤ちゃんも頑張ってます。

早く出てきたとしたら、

きっとママに早く会いたかったのでしょう。

でも、もう少しお腹にいてね。だから深呼吸しましょう。

応援しています。

 

すべての切迫早産の方には当てはまらいかと思いますが(みんな体形が違う)参考にしてみてくださいね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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