⑬陰陽五行がわかる!爪、顔色、髪、皮膚、歯を見るとわかること。

手

五体

五行、五季、五臓五腑、五味、五竅、五液
に照らし合わせて書くと

五行 木 火   土   金   水
五季 春 夏   土用 秋   冬
五臓 肝 心   脾   肺   腎
五腑 胆 小腸  胃   大腸 膀胱
五味 酸 苦   甘   辛   鹹(しょっぱい)
五竅 眼 舌   口唇 鼻   耳
五液 泪 汗   涎   涕   唾
五体 筋 脈   肉   皮毛 骨

ここでいう「体」とは特定の部位ということです。
五行を通して五臓と対応する特定のところです。

肝は筋と関係が深く、肝の状態は爪に現れる。

体の中で、肝に対応するのは「筋」です。
この「筋」を筋肉であるという説、筋肉ではなく筋膜・腱・靭帯であるという説、などいろいろありますが
「骨・関節とつながり、運動を受け持つもの」ととらえた方がよいようです。筋(すじ)ですね。
(後述しますが脾が「筋肉」です。)

筋(すじ)は、肝血の栄養を必要とします。筋が肝血を得て潤うことは、筋の柔軟性を保つために欠かせません。そして筋が潤い柔軟だからこそ、さまざまな運動を支えられます。
例えば正常な状態=肝血に不足なく、筋は十分に潤っていると四肢、関節の運動はきびきびとしていて力強い。

病んでいる状態だと四肢がしびれる、屈伸運動がスムーズにできない、手足の震えや痙攣などが起きるわけです。

三余

そして爪は「筋の余り」と呼ばれます。

これは「三余」のひとつです。
血の余りが髪  (髪は腎の華)

②骨の余りが歯  (歯は腎精と深くかかわるが腎だけでなく上の歯には胃経が、下の歯には大腸経がつながるので胃とも大腸とも関係がある)

③筋の余りが爪  (爪は肝の華)

筋と同じように、爪も肝血の栄養を必要としていると考えます。

 

心は脈と関係が深く、心の状態は顔に現れる。

体の中で心に対応するのは「脈」です。全身の脈(血管)は、心とつながっています。心の陽気が、脚を拍動させ、血をスムーズに流しています。正常な状態では顔の色つやがよい(適度な赤味、適度な潤い)
病んでいる状態では顔につやがない、顔色が白くぼやけた印象になる、顔色が白く、生気に欠ける顔色が青紫になる。

という部分は多くの脈が通り、血がたくさん流れています。脈や血を受け持つのは心なので、顔に現れると考えます。

そして心は「こころ」も含む語です。「こころの状態が顔に出る」わけです。

 

脾は肌肉(筋肉)と関係が深く、脾は四肢を受け持つ。

体の中で、脾に対応するのは「肌肉」(筋肉です。脾には、エネルギーや栄養を体中に送る働きがあります。
筋肉だけでなく臓腑も、そして様々な器官も、みんな脾が送ってくれるエネルギーや栄養を受け取って動いています。

脾は消化吸収をするところ、そして運ぶという役目があります。この働きが悪くなるとからだを支えている筋肉は衰えてしまいます。いちばんわかりやすい筋肉は「四肢」手足のことです。

正常な状態では筋肉も発達し手足もキビキビとよく動きます。
病んでいる状態では筋肉がやせ細る、筋肉のはりが失われ力が出せなくなる、手足がだるく力も入らない重い状態になると動かせなくなる。

五液の脾のところで書いたように脾が弱ると口のしまりが悪くなり、よだれが出やすくなるのは この「口」と「筋肉の萎え」とに関係するからです。

 

肺は皮毛と関係が深い。

体の中で、肺に対応するのは「皮毛」です。「皮」と「毛」に分けているものもありますが実際の病気をみるときには「皮毛」で判断するので「皮毛」としますがこれは「皮膚」のことです。

肺はエネルギーや栄養を体の表面に行き渡らせる役目を請け負っています。皮毛がいつも温まり潤っているのはこの肺のおかげです。そしてこの力が体の表面を覆い(抵抗力、免疫力)、バリアとして外邪(ウイルス)の侵入を防いでいると考えます。そして肺から皮毛だけの働きだけではなく皮膚から肺への働きもあり、呼吸が肺と皮膚の共同作業で行われ気を上へ外へと動かすと考えます。

呼吸の仕方によって体に起こる変化は違います。浅い呼吸と深呼吸の違いだけではありません。ヒトは皮膚呼吸をしていないのですが、呼吸の仕方で肺と皮膚とに何らかの影響があるのは事実です。

病んでいる状態では皮毛は潤いや輝きを失う抵抗力・免疫力が弱り、風邪をひきやすい。

 

腎は骨と関係が深く、腎の状態は髪に現れる。

体の中で、腎に対応するのは「骨」です。骨を養う骨髄は、腎精から生まれると考えるからです。つまり腎精は髄を生み、髄は骨を生みます。腎精に生長や発育を支える働きがあるのはこのためです。
病んでいる状態では骨が弱く、骨折しやすくなる子供で骨の発育が遅れる。

上記のとおり 歯は「骨の余り」でした。
腎精の不足は骨だけでなく、歯の問題としても現れます。そして経絡から見て 上の歯は胃と下の歯は大腸と関係があると考えられます。
病んでいる状態では子供の歯がなかなか生えない。大人では、歯がぐらぐらする、抜け落ちる。

そして腎精の不足は脳の問題としても現れます。腎精に知能の発達を支える働きがあるのはこのためです。

そして上記のとおり 髪を「血の余り」だと考えるのは、腎精には、血を生み出す働きがあるからです。そこで「腎の状態は髪に現れる」となったわけです。

年をとると 

髪が白くなります
髪がうすくなります
髪が乾燥しつやがなくなります
歯がぬけます
耳の聞こえが悪くなります(五竅)
頻尿になります(腎と膀胱)

腎精が弱くなっているということになります。

若くても生殖機能とかかわるところなので大事にしたいところです。そして腎は内臓の中で一番背中側にある器官
(腹腔後壁上部に脊柱をはさんで両サイド)だということも知っておいてほしいです。
冷えやすいのです。