こんにちは。きこうカイロ施術院の治療トレーナー、高田祐希です。
西洋医学東洋医学(中医学)両方を勉強してきた者からのひとつの意見としてお話させていただきます。
下腹部への圧迫…このことが分かっていたら男性の「前立腺問題」は防げるのではないでしょうか?
尿もれも前立腺関連の病気も
歳を取れば誰もがなる・・・ものではない!ということ。
トレーニングで
膣を引き上げるように、陰茎を持ち上げるようにと言われても
力を入れる時にお腹を反りだして力を入れる癖があると結局下腹部を圧迫してるので効果は出ない世という事を伝えたいです。
力を入れる、力を出す時に「お腹」はどうなっていますか?
力の入れ方と腹式呼吸
何か動作をする時にひとは体に力が入ります。
・立とうとする時
・座ろうとする時
・何かものを取ろうとする時
・ものを持ち上げようとする時
・投げようとする時
・引っ張ろうとする時
・蹴ろうとする時
・ジャンプしようとする時
・何かを押そうとする時
・くしゃみ、せき・・・
「力を入れる」「力を出す」時に大きく分けると二通りあります。
・お腹を出す人
・お腹を凹ませる人
後者のやり方で
「お腹を凹ませて息を吐く」
これが本当の腹式呼吸です。
声楽家や歌手の方たちは一度の呼吸で「肺」にたくさん空気を取り込み
そしてお腹を小分けに凹ませて発声しています。
下の記事でアイナジエンドさんの発声の仕方をご紹介しています。
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力を入れる時にお腹を出す人
尿もれについては今までにもInstagramなどで説明しているように
「力を入れる」時にお腹を出す人はかなりの確率で「もれ」の経験があります。
「実は…」と後で言われる方も多いです。
力を入れる時のお腹の出し方はそれぞれで
「腰を反る」でもあるし
「背中を反らす」でもあるし
「仙骨尾骨を上げる」でもあるでしょう。
これらの動きは下腹部を圧迫するのです。
まだ若くてもれた経験がなくても、この下腹部を圧迫する力の入れ方を続け、さらに出産経験を積んでくるとかなりの確率でもれを経験することになります。
全くお腹を凹ます感覚がないと間違いなく下腹部にある内臓を圧迫し、尿もれに繋がります。
女性の場合は下に穴が空いているので尿がもれてしまうわけです。
ちなみに腰の反りの強い民族はやはり「尿もれ」で悩んでいますよ。
下の記事でも詳しく説明しています。
![](https://kikoukairo.com/wp-content/uploads/2021/07/6eddcae58549c843e7fd721729ddc480-225x300.jpg)
「尿もれ」だけではなく「骨盤臓器脱」も
骨盤臓器脱も下腹部を圧迫することで起きます。これも忘れないでいて欲しいことです。
こちらのサイトから引用しています。一度お読みください。
下腹部を圧迫したら男性だと何が起きるか?
では、男性が「腰を反る」「背中を反らす」「仙骨尾骨を上げる」ように
お腹を出して力を入れて下腹部を圧迫していたらどうなるのか?
私は「前立腺に問題が起きるのでは?」と仮説を立てて考えてみました。
(そこに視点を当てて考えているところはなかったので)
男女の体の違いはあっても下腹部への「圧迫」による弊害が前立腺と尿もれに表れるのではないかと。
すると色んなことが合致していきました。
まずは一般的によく言われる(ググるとすぐに出てくる)前立腺関連の原因や症状をみてみます。
前立腺肥大症と前立腺がん
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前立腺肥大症と前立腺がんは別の病気です。
がんの分類
がんは、がんが発生した細胞の種類によって、癌※や肉腫、造血器腫瘍(血液のがん)などに分類されます。 ※ひらがなの「がん」は悪性腫瘍全体を指し、漢字の「癌」は上皮細胞から発生する悪性腫瘍に限って使うとされていますが、特に区別しないこともあります。
前立腺肥大症
前立腺は膀胱の出口付近を取り囲むように存在する男性にしかない臓器で
前立腺肥大症は前立腺が大きくなることで発症する病気です。
前立腺が肥大することにより尿道が圧迫されて、排尿障害をきたす病気。
55歳以上の男性5人に1人がかかっているといわれています。
ですがその原因ははっきりとはわかっていません。
しかし関与が指摘されているのは男性ホルモンです。
この前立腺の大きさは加齢とともに増す傾向があり、特に50代以降の中高年層でその傾向が顕著に現れることが判明しています。
ところが若くても前立腺肥大になる場合があります。
骨盤内の血流が悪化することが原因だと考えられていて
・前立腺を圧迫する姿勢(バイクや自転車)
・不規則な生活
・睡眠不足
・精神的なストレス
などがこの病気の危険因子であるとも言われています。
私が目に止めたのは、この「前立腺を圧迫する姿勢」という理由です。
前立腺がん(黒人>白人>黄色人種)
前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが可能です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝や加齢、男性ホルモン、食生活などが関係していると考えられています。
症状
初期から中期にかけては前立腺がんに特異的な症状はありません
大半は同時に合併する前立腺肥大症の症状、すなわち
・頻尿(特に夜間頻尿)
・排尿困難
・残尿感
などです。早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がありません。 進行すると、上記のような排尿の症状に加えて、
・血尿
・腰痛
などの骨への転移による痛みがみられることがあります。
日本において、前立腺がんが急激に増えている主な理由としては、
①食生活の欧米化(動物性脂肪の摂取の増加)
②日本人の高齢化(平均寿命が延びたことによる高齢者の増加)
③PSA検査の普及(早期がんの発見の増加)
の3つがあげられ、食生活には注意が必要ということが分かります。
罹患率の人種差
欧米諸国では男性がんの中で大変多いがんとして知られており
前立腺がんの罹患率は国別や人種差が大きく、
人種では黒人に一番多く、ついで白人、黄色人種となっています。
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私が目に止めたのはこの人種の順番です。
「腰の反り」「仙骨尾骨の反り」の強い順ではないか?と思ったわけです。
あまり知られていない前立腺がんの術後
前立腺全摘除術の主な合併症は尿失禁と性機能障害です。
前立腺のすぐ下には括約筋があるため、手術直後は、約80%の人が、尿漏れしやすくなります。
ほとんどの人は、術後1ヶ月から6ヶ月で回復しますが、ほとんど漏れてしまう重症の尿失禁が残る人が約2%います。
前立腺の周りには勃起神経が走行しているため勃起障害が起きたり、直腸が損傷し人工肛門が必要になったり、その他、尿道狭窄、鼠経ヘルニアなど、術後の合併症には様々なものがあります。
だから男性も骨盤底筋体操(骨盤底筋トレーニング)をしなくてはいけないのです。
骨盤底筋とは下腹部を圧迫して内臓を押し下げないように
という事は女性のそれと繋がりますよね。
手術や薬を飲んだら「はい、終わり」というものではないのです。
やはり運動が必要なにです。
骨盤底筋体操(骨盤底筋トレーニング)
女性は詳しいかもしれません。
尿もれで悩む人がたくさんいるので色んな動画が出されている割に(うまくいかない)と悩んでおられる方が多いのはお腹を凹ませてやっていないからです。
それだけでも足りない。
私は必ず内転筋も加えるようにお話ししてきました。
腹筋を使って内臓を上げるには股関節外旋の最後の砦となる「内転筋」を使うことが必要です。
出産での骨盤を知るとお腹を凹ませたくなりますよ
え?出産?
男性の方はそう思われたかもしれません。
でもそれがいつまでたってもお腹が引っ込まない理由でもあるのです。(広背筋も関係しますが)
一度動画をご覧くださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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