ランドセル問題
子供たちのランドセル問題(ランドセルが重すぎる)が幾度も浮上しています。
重すぎる荷物で腰痛になる小学生が急増しているといいます。
ランドセルの深い闇
マツコ、ランドセルが無くならない理由は「相当闇よ」と指摘 子どもの内から楽をする危惧にも共感
6月13日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、小学生が背負うランドセルの話題となった。ランドセルの重さを軽減するために小学生が開発した「さんぽセル」が、「(傘をさす時などは)両手が塞がる」「筋力が低下する」といった批判を集めている話題から、ランドセルの是非について出演者の間で議論が交わされた。
マツコは「親御さんたちが自分たちがずっと苦しい思いをしてやってきて、それで社会人になったわけじゃない。子どものうちから楽なことばかりやっていたらロクなのにならないという危惧もわかる」としながらも、「身も蓋もないこと言うけど、ランドセルがダメなのよね。なんでこんな問題まで起きてるのに、ランドセルをずっと使い続けてるんだろうっていう」と鋭いツッコミを入れた。さらに、「子どものことを考えたら、6年間同じものを使うなんてもう無理じゃん」と続けた。
今の子たちの方が荷物は重いのです。
もう少し変化してきてもいいはずなのにとも思います。
何年か前になりますが
「世界の果てまでイッテQ!」でイモトさんが荷物の背負い方を「骨盤」の違いで説明されていたのがとても素晴らしかったので、書き起こしたいと思います。「」はイモトさんの言葉です。
荷物の背負い方の違い
西アフリカにある
ペナン共和国は「骨盤前傾」
「この国の人々の生活は市場に来れば分かる!ということでペナン最大の市場、ダントッパ市場にやって参りました!」
「とにかく目に付くのは頭の上にさ、スッゴい荷物載っけてない?」
「コレが言わばアフリカ名物なんですけども」
上手に頭の上に載せられる理由は骨盤の形にある。
「ペナンを始めアフリカの人々っていうのは骨盤が前にでてるんですって。」
「骨盤が前に出てる」というのは
骨盤が前傾しているということです。
「こういう形をしているから頭の上に(荷物を)置いた時に、頭と腰、骨盤の位置が真っ直ぐになってスゴく重心が安定しやすいんですって。」
日本人はペナンの人に比べると骨盤後傾気味
「対して我々日本人ていうのは骨盤が後ろに傾いているから」
「そうすると、こういう感じ?」
「骨盤が後ろに傾いている」というのは骨盤が後傾気味ということです。
「ちょっと、ま、猫背みたいなこういう体型だから日本人が荷物を運ぶときは昔から」
「こうやって、よいしょっつって背負う形っていうのがまあ日本人の体型には適していると言われております。」
「試しにペナンの人に背負ってもらうと姿勢が良すぎて背中にフィットしない。」
骨盤の向きによって荷物の背負い方も変わるわけですね。
とても分かりやすくて参考になりました。
最近の日本人は骨盤前傾が増えている
骨盤の向きの違いで作られる姿勢も変わってくるというわけです。最近の日本人はどうでしょう。
骨盤後傾の日本人・・・といいますが、最近の人は骨盤前傾で腹筋力がない人が増えてきています。
ヒップの筋肉があるのではなくて、
ただヒップアップさせた姿勢を作るために骨盤を前傾させて腰痛を引き起こしている人も多いです。
⇒「魅せる姿勢」だけを続けていたら未来のからだに何が起こる?
せっかくの良い姿勢が、「重い荷物を背負う」ということで腰や首に負担をかけるようになっているとしたら問題です。
骨盤後傾気味の人は、さらにその特徴が強くなるとすれば下半身の悩みも解消されません。
成長期の特に小学校、中学校時代の姿勢や正しい歩行作りは大事なのです。
姿勢を崩す重い荷物
重い荷物を背負うと前傾姿勢(体全体が前のめり)になる。
重い荷物を低い位置で背負うと姿勢は崩れる。
重い荷物を背負うと前傾姿勢(体全体が前のめり)になる。
重い荷物を低い位置で背負うと姿勢は崩れるということを知っておかないといけないと思います。
姿勢が悪くなってきたのはいつ?
うちの子のことですが、
幼稚園の頃からバレエをやらせ、水泳もやり、体操教室にも行かせて、姿勢には気をつけてきたつもりでした。私自身が脚で悩んできたこともあり、子供たちにはそんなことを気にする子にはなってほしくないなと思ったからです。
脚もまっすぐに育ちうまくいっていたのです。
それがランドセルを背負いだし、荷物がどんどん重くなってきたころから猫背になってきたのです。
おまけにプリッと上がっていたお尻がだんだん後傾に。
前にも書きましたが(⇒若くても要注意!老けて見える人はこんな人)、置き勉をしないでいると荷物は当然重くなります。
学校側の言い分はなんにせよ、紙の資料を毎日毎日持ち帰りさせられるその荷物を大人は持ったことがあるのでしょうか。
荷物が軽い方が良い姿勢をとるのは楽です。胸も起こせます。首も起こせますよね。
重い荷物でよい姿勢を保つのは難しいと思います。
3割の小学生「ランドセルが痛い」
ランドセルメーカー「セイバン」が行った調査によると、ランドセルを背負ったときに「痛みを感じる」と答えた児童に部位を尋ねると、
「首の付け根」(11・6%)
「首の後ろ」(10・7%)が多かったそうです。
人工皮革のランドセルの重さは業界平均で約 1.7キロ。1週間のうちランドセルが最も重い日の荷物の重さは、平均約 4.7キロ。学年が上がるほど重くなる傾向で、6年生は平均約 5.4キロに達していたそうです。
ランドセルの重さと合わせると
6年生の場合、
最も重い日で約 6.7キロを背負って登下校していることになります。
正しいランドセルの背負い方
そこでメーカーは
「背中とランドセルに隙間があると、ランドセルの重さで後ろに引っ張られて前傾姿勢になり、肩や腰への負担が大きくなる。
同社は背中に密着させて背負うよう呼びかけている。」といいます。
荷物が重くなると姿勢は崩れる
しかし荷物が重すぎるとこうなって姿勢は崩れます。前傾姿勢で骨盤は後傾ですね。
中学になるとさらに増えて12キロに(⇒若くても要注意!老けて見える人はこんな人)。
高校でローファーなどを履く羽目になれば歩き方にも影響が出ます。(⇒O脚になる理由は持って生まれた足の形も一因です)
さらに姿勢に影響が出てきます。
荷物の背負い方を知って姿勢を変えていく
ランドセルの問題を解決するのは難しいのかもしれません。
しかしそれを大人に当てはめるならば
どのように背負うのが自分の体にとって最適なのかを考えることも必要です。
自分のスタイルを変えたいのであれば
背負い方も変える。
海外のブランドリュックが体に合わないのは、
こういった骨格の違いもあるからです。
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