歩行での股関節の動き
アニメーション制作用の歩行の動画です。
この歩き方が良いわけではありませんが、
ひざだけを見るとまっすぐ前を向いていますよね。
これは大事なことです。
大股で歩いているので股関節の動きがとてもよくわかります。これはアニメーションを書く人のための動画なので、関節の動きを明確にするるために大股歩きをさせているのだと思います。
普通時の歩行とは違いますが参考になります。
何を見てもらいたいのかというと
後ろ脚です。それも股関節のところです。
歩行時に股関節は「伸展」と「屈曲」という動きをしているのです。
これがふくらはぎが太くなる人に大きく関わります。
股関節の伸展と屈曲
股関節の伸展
後ろ脚になっている方の股関節は「伸展」の状態です。そこから足裏、足指の裏で「蹴る」という動きが入り、体は前に進みます。
下の図で言うと右が伸展の状態です。
股関節の屈曲
前脚の踏み出している時の股関節は「屈曲」の状態です。
かかとで大地を引っかけ、後ろへ引くという動きで体は前に進みます。
上の図で言うと左が屈曲の状態です。
歩行は伸展と屈曲の繰り返し
歩行は股関節の伸展と屈曲が繰り返される動きです。
これが「走る」となるとさらに強い力が股関節にも足関節にもかかるわけです。
動きにおかしな癖があるとその癖が増長されるということになります。
ふくらはぎが太くなる人にはこれらの動きの中で使えていない筋肉が出てくるのです。
股関節が伸展しない人は太くなる
今回はひとつめの理由です。
①股関節が伸展しないから
歩行時に股関節を伸展させないでいる人です。
後ろに脚が伸びないで人です。
筋力で言うなら
・立っている状態で脚をうしろに上げる力がない人
・寝ている状態で脚をうしろに上げる力がない人
できていると思っている人に多いのが、
お腹、腰を反りだして伸展している人です。
実際には股関節伸展とはそんなに可動域があるものではなく(15度程度)、頑張ってあげているとすれば、かなりお腹を腰を反らせているはずです。
骨盤前傾タイプ
骨格が骨盤前傾タイプであればその時点で股関節は屈曲に近くなるのでしっかり伸展させるためには「腹筋力」がないと腰を痛めてしまいます。
だから骨盤前傾だと股関節が屈曲になりやすい。
股関節が伸展しない歩き方とは?
では股関節の伸展がうまくできない人はどうやって歩いているのでしょう?
実は・・・
足の関節を底屈させることで、がんばって歩いているのです。
足を底屈させる筋肉はふくらはぎにある
足関節を底屈させる筋肉は、腓腹筋とその下にあるヒラメ筋です。
股関節を伸展させないで,
足関節の底屈だけで歩く癖のある人はふくらはぎの筋肉ばかりが発達してしまうのです。
ふくらはぎだけで歩いていると太ももも太くなる
ふくらはぎだけで歩くと歩幅が狭くなります。
だから太ももが開かなくなります。太ももの動きが少なくなるので脂肪が付きやすくなります(血行、リンパの流れも含む)。
そしてお尻の筋肉が鍛えられないのでお尻の肉が下がります。
ふくらはぎの負担を軽くするためにしっかり太ももの付け根を動かすように意識するといいですね。
股関節が伸展しない理由はほかにもいくつかあります。
ふくらはぎが太いと思ったら、まず股関節が柔らかく動いているかチェックしてみるといいですね。
股関節が伸展しない理由はほかにもいくつかあります。
ふくらはぎが太いと思ったら、まず股関節が柔らかく動いているかチェックしてみるといいですね。
次回ふたつめをご紹介します。
ご予約・お問い合わせ
体のことで気になるところがあれば、
是非一度ご来院ください。
時間:10:00~19:00(受付は17:30まで)
定休日:火曜日