こんにちは。
きこうカイロ施術院の治療トレーナー、高田祐希です。
きこう:中医薬大学で学んだ医学気功師なので「きこう」。
カイロ:アメリカで解剖実習も経験したカイロプラクターなので「カイロ」。
西洋医学と中医学の両方を理解して独自のトレーニングで指導させていただいております。
今回はTBSの「世界遺産」(毎週日曜日午後6時)の番組の中で
鈴木亮平さんが言葉と表情で表現されていたことが
「足の構造」の観点でも同じなので「ローマ建築のアーチ構法」とともに
説明したいと思います。
足裏のアーチ
本来足裏にはアーチが形成されている

この画像は7年前に書いた記事で作成しました。
今回の鈴木亮平さんの実証実験で説明されたものと構造的に同じなので後から出てくる画像で確認してくださいね。

100均の耐震マットでハイヒールやブーツが楽に履ける理由

こちらの画像はハイヒールを楽に履くための耐震マットを使った裏技が、NHK「ためしてガッテン」に採用されたときのために書いた記事にのせました。
かかとの方に耐震マットを貼ったのは
ゆらゆらするかかとを固定して足指の裏を引き寄せアーチを作りやすくするためです。

足裏のアーチを作るには足指の裏とかかとがいかに大事で要(かなめ)です。
かかとの使い方など学校では習わない
本でもきこうカイロ施術院でもお伝えしていることですが
これを知るだけで治らないと思っていた症状が改善されます。
ハイヒールを楽に履くために編み出した「耐震マットを貼る裏技」でも実はこの知識を応用しています。それは
「かかとの使い方」です。
これはこの足裏のアーチを作るのに必須、あるいは助けとなるのです。
鈴木亮平さんの言葉そのもので
これが「かかとの使い方」の大きなヒントです。
今でも需要がある耐震マットを貼る裏技
「耐震マットを貼る」裏技は最近では2025/03/05(水)「めざましテレビ」さんで紹介していただき、私の顔もきこうカイロ施術院の名前もテレビに映していただきました。(Instagramで発信しました)
足裏のアーチを作るためにはどこをしっかりしなければいけないか
「かかと」とあとひとつは・・・「足指の裏」です。
うちに来られる、何か体に問題が起きている方には
ほとんどこの「足裏のアーチ」が作れていないのです。
せっかくアーチがあっても、動作の瞬間にそのアーチが落ちるという場合はやはり問題ありです。
・病院では治せないひざ痛が治った
・ジムで細くならなかった脚が急に細くなった
・いくら頑張ってもお腹が凹まなかったのが理解したら細くなった
・片脚立ちができなかったのにすぐにできた
・臓器脱しなくなった
・尿もれしなくなった
・ハイヒールの履き方が分かったら脚も細くなった
土台となる足の使い方さえ分かればそのほかの筋肉の使い方も分かります。解決できることは多いのですが、こういったことは、
病院できないし、教えてももらえないです。
本当に治したいのなら
体の使い方を自分自身が理解して、できるようになることです。
「わかる」だけで終わっても「できる」ようにはなりませんから。
(時々理解しないで「先生」「トレーナー」になっている人もいるので
注意が必要です。どこで見分けるか?何か月も何年もその人についてやっているのに問題が解決されていないなら、努力のせいにばかりされたなら、ちょっと疑問に思ってもいいと思います。)
TBS「世界遺産」ローマ帝国のインフラ革命 アーチ構法
2025年3月30日に放送されたTBS「世界遺産」ローマ帝国のインフラ革命 アーチ構法。
視聴された方はいらっしゃるでしょうか。
今までにもブログで書いてきたことですが、
足裏にもこのアーチ構造が本来あるのです。
そして「体を支える足裏の形」としてもベストな形状というわけで
レオナルド・ダ・ヴィンチも
足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である
と言葉を残しているのです。
↓この関連記事での画像での矢印の向きはアーチを説明する向きとは異なります。上に引き上げるという意味で矢印を入れています。

古代ローマ帝国がアーチ構法で作った世界遺産
ちなみに
ギリシャ時代…紀元前3000年ごろ(今から約5000年前)のエーゲ文明~紀元前2世紀頃まで
古代ローマ帝国…紀元前27年(今から約2000年前)のアウグストゥスによる実権掌握から約300年
ヨガの発祥…今から約4500年前 インドのインダス文明
中医学の発祥…今から約2000年以上前
日本の約5000年前は縄文時代
日本の約2000年前は弥生時代
鈴木ナレ:鈴木亮平さんのナレーション
鈴木:鈴木亮平さんのコメント
中谷:早稲田大学 中谷礼二教授のコメント
アナ:アナウンサー
なぜアーチ構法が生まれたのか
鈴木ナレ「アーチ構法はあらゆる古代建築に活用されてきました。」

「例えばコロッセオでは観客席の土台に。5万人の観衆を支えることができました。

「強さだけではありません。アーチで築いた回廊は眼を見張る美しさ。」

鈴木ナレ「巨大な闘牛場コロッセオや水道橋は2000年近くも残っています。」
「なぜならアーチがあるから。」
アーチがあるから2000年近くたった今でも現存できている。
それより以前のギリシャ時代での梁(はり)ではどうでしょうか。
実験です。
アナ「古代ギリシャの梁(はり)を再現。」
※梁とは建物の水平方向に渡された構造材で、床ややねの荷重を支える役割を担っている。
アナ「そして強さを試すために。」
中谷「乗ってみて・・・。」
鈴木「ここに・・・私重いですから、いきます。」
鈴木「まぁこうなりますよね。」
鈴木「折れました。(笑い)」

アナ「梁は上からかかる力に弱いのでかなり厚くしないと折れてしまいます。」
アナ「その上・・・。」
中谷「最も大きな問題はこのように長い台を作ろうとした時に石材がとりにくい。」
「もう少し小さい石で作るという事からどうやるかでアーチというものができてきた。」

鈴木ナレ「パルテノン神殿の石の梁は長さ2.5m重さは3トン程度と言われていますがそんな石材は簡単には手に入りません。それに比べ古代ローマのアーチ構造では手に入りやすく小さい石が使われています。」

アーチ構法の強さの実験
鈴木ナレ「問題はその強さ。ということで実験してみました。」
「この小さくて軽い台形のブロックでアーチを作ってみます。」
「古代ローマではこのような木枠に石をのせアーチを組んでいました。」
「左右のブロックはしっかり固定してあります。」(ここが大事!)
「それではアーチ作りにチャレンジ!」

真ん中の石はどう置くのか?
鈴木「真ん中の石はこうじゃないですか?」
事前に東京・日本橋川にかかる旧常盤橋を見学していたのでさかさまにブロックを置く鈴木さん

試行錯誤の上、ブロックを下から積み上げる鈴木亮平さん。
鈴木ナレ「下から積み上げていくと皆さん覚えていますよね。要石(かなめいし)、キーストーン。」
中谷「一番大事な石です。」
鈴木「置けるにはおけましたよ。」

木枠を抜いてもしっかりしている
鈴木ナレ「そして最後に木枠を引き抜くのですがこれも古代ローマのやり方。」
鈴木「ちょっと触ってみますよ。結構しっかりしてる。」

アーチの上に乗る
鈴木「古代ローマのアーチに乗ります。」

鈴木ナレ「私が乗ってもびくともしませんが、キーストーンは数センチ下がっています。」

「実はこうなることで左右の石ときっちりかみ合い、強度が増すのです。」
「実際水道橋のキーストーンもわずかに下がっています。」

中谷「結局ここ(中央のキーストーン)にかかる力が、
アーチだとここ(支えとなっている両端)まで来るんですね。」

「そういう事です。」
「ですので、もつという事。」
両端が頑丈に固定されている
鈴木「ということはですよ。両端が頑丈に固定されているわけじゃないですか。」
「ここも大事という事ですね。」

見たことがありますね。
比べてみましょう。次の画像と同じです。

両端というのは足で言うと
「足指の裏」と「かかと」なのです。
だから足指は曲げてはいけない。
かかとは傾いてはいけない。
ここが固定されていないと崩れるのです。

足も同じです。
中谷「そうです。ここが固定されていないとこれはボンっと崩れます。」
鈴木ナレ「アーチは中央にかかる力を分散させそれを左右で受け止めて強度を高めているのです。」
土踏まずを作り上げるものは28の骨、33の関節、12のゴムのような腱、そして18の筋肉からなる伸張性の高い網です。
中谷「最も重要な点はあんなに長ーい材を使わなくても1個1個の材がきちんと成形されていて
作られていればいくらでも大きくはできると。」
鈴木「小さくて持ち運びもできる材だけでこれだけの強度のより強いものができる。」

中谷「古代ローマ帝国の技術でいろんなところでアーチという革命的な構造が展開するようになった。
これがギリシャと全く違うところだったと思います。」

アーチが埋め込まれている灯台

鈴木ナレ「アーチ構法は万能。各地で取れる石やれんがで巨大建築が作れます。そのおかげで、同じような街を
いくつも作ることができました。」
「これは古代ローマが建てた現存する世界最古の灯台。」
「一見どこにもアーチが見えませんが、実は思いもよらぬ場所でアーチが使われているのです。」
「ローマ帝国が作った世界遺産の灯台。ヘラクレスの塔。」
「ここでは見えずらい所でアーチが作られています。」
「高さ55mのの塔が現存する最古の灯台となったのはアーチのおかげなのかもしれません。」
「内部は建てられた1900年前と変わっていません。」
「窓の上に注目してください。壁にアーチが埋め込まれています。」
「窓の部分が崩れないようアーチを作って重さを分散させているのです。」
「灯台は今も現役。」
「古代ローマの技術の高さを21世紀に伝えています。」
鈴木「技術というものの持つ力。国家としての力。そのものに直結していたんだなぁと改めて感じました。」
「このアーチが無かったらローマ帝国というのはあそこまで拡大しなかったのかもしれない。」
「ローマ帝国の強さの秘訣のひとつがこれなんだっていう、そこに自分が乗れたことが楽しかったですね。」
アーチ構法と足裏のアーチ
いかがだったでしょうか。
わたしの足は回内し、外反母趾にもなり、モートン病もありますが
速く歩幅も広く歩くこともジャンプ力も維持し、テニスでも走り回れるのは、このアーチを作る動きをいつも足にさせているからだと思います。
あれだけひどかったひざは痛みません。たとえ少し痛んでもびびりません。弱化している筋肉を鍛えるだけですから。
やらなければどんどん痛みが出るだけ。
やれば痛みが消えます。
インソールはどうなの?
最近では良いインソールも開発されています。とてもいいことだと思います。
使ってすぐは「おーっ!」と思うのですがしばらくすると大体感じなくなります。
なぜか?ひざが過伸展していたり足首が柔らかい人は結局自分の癖が勝ち
さらに関節筋肉をしならせてバランスを取ろうとするからです。
良いインソールを買ったのならプラスして正しい足の使い方を同時に行えばかなりいいですよ。
インソールを無駄にしないようにそもそもの正しい足の使い方を知ってくださいね。

お読みいただきありがとうございました。
少しでもお役に立てますように。高田
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