第4指、第4趾は邪気の入りやすいところ
中医学(東洋医学)では第4指、第4趾は邪気が入りやすいところと言われています。
薬指と呼ばれるところです。
この指に力を入れるのは難しいです。
邪気(じゃき)とは
邪気という言葉の使い方
1.すなおでない、ねじけた気持・性質。わるぎ。「―のない人」
2.人の身に病気を起こすと信じられた悪い気。「―を払う」
中医学(東洋医学)での邪気
中医学(東洋医学)では健康に悪影響を与える場合に「邪気」という言葉が使われます。
六気(ろっき)
風、暑、火、燥、寒、湿を「六気(ろっき)」と呼び、自然の中の気候変化のことを表します。
六淫(りくいん)
この気候変化により農作物は育ち、気候も環境も整います。
ところが
「六気」が過剰になったり停滞し、体の適応能力を超えるほど異常となり、発病の原因となる場合があります。
このときの六気を「六淫(りくいん)といいます。
中医学では病気の原因を外因、内因、不内外因の3つに分けます。
外因となる、外部の気候の変化から病気を発病させる要因を「六淫」といいます。
人に悪影響を及ぼす場合に、
風邪、暑邪、火邪(熱邪)、燥邪、寒邪、湿邪と呼び、これらの「邪気」をあわせて「六淫」と呼びます。
六淫から起きる症状
風邪:かゆみ・筋肉の痙攣・しびれ・ふらつき
寒邪:悪寒・冷え・薄い鼻水・激しい痛み
暑邪:高熱・口渇・熱射病・日射病
湿邪:重だるい・浮腫み・湿疹・水泡・水様便
躁邪:鼻・口・喉の乾燥感・空咳
火邪:高熱・顔面紅潮・目充血・口喉の渇き
イライラ
その他の邪気
しかし「邪気」にはさまざまなものがあるととらえた方がいいでしょう。
忙しすぎる仕事でたまるストレス
病気の元が発するマイナスのエネルギー
うつ病の元にある固まったようなエネルギー
近寄るとなんだか気持ちのよくない建物や寒気のするような場所
そういうものはすべて邪気を発散しています。
酸性雨、食品添加物、車の排気ガス、公害ででる汚染物質なども邪気です。
邪気は良い気の侵入を阻むだけでなく、そのまま体内に蓄積されると徐々に内臓に吸収されて病気の大きな原因のひとつになります。
(子どもの頃にはまだ邪気が溜まっていないので「無邪気」というのですが、病気においてはあてはまりません)
このような邪気が入りやすいと言われる「薬指(第4指)」は、力も入れにくいところなのです。
そして歳とともに弱くなっていくところでもあります。
薬指は思うように動かない
ピアノを弾いたことのある人なら分かると思いますが、薬指(第4指)の練習には時間がかかります。
薬指はなかなか思うように動いてくれません。
どういうことかというと
このように小指だけを上にあげることはできますね。
親指だけ、人差し指だけ、中指だけもできます。
薬指だけ上げるというのはなかなか難しいのです。
ピアノを弾くということは、指同士が全く違った動きをしないといけないし、音の強弱も表現しなければいけないわけです。
指が上がってから鍵盤に落とす強さ弱さは、脱力(重力)と緊張(力)のバランスが必要です。
ところが薬指は上がりにくいので、どうしても音が弱くなったり、リズムが狂ったりと問題児なのです。
腱間結合
人差し指、中指、薬指、小指の腱の間は、
横につながっているため(”腱間結合”)、
たとえば中指と小指で鍵盤を押さえた状態だと、薬指の腱は「曲がる方向に」引っ張られているので、伸ばしにくい(持ち上げにくい)というわけです。(腱とは、筋肉と骨をつないでいる部分で、筋肉が収縮すると、腱も引っ張られます)
だからピアニストを志す人の中には、この”腱間結合”を手術で切ってしまう人もいるらしい。
神経の働きとなるとまた難しくなるので控えますが、指の動きには個人差があります。
何がいい何が悪いではなく、一般的に「薬指が弱い」ということに気付いていただきたい。
使わないとどんどん弱っていくのです。
それは足の第4趾にもあてはまります
O脚
O脚は、母趾の付け根に力が入らず、外側に体重がのってしまうというのは正しいのですが、足の第3,4,5趾をくるんと丸めてしまい、しっかり足趾の腹で蹴ることができていないのも原因です。
X脚
X脚タイプの人も足趾の付け根だけで歩いている人が多く、足が背屈しにくくなっている場合(寝て力が抜けている時に足の甲がのびてしまう)、やはり足趾の腹でしっかり蹴る感覚がありません。
蹴りが弱い人は、足の薬指の力が「弱い」のです。
邪気を貰わないようにする方法
「力を入れること」なのです。。。
気功では薬指は大事な「気」の通り道のひとつと考えます。
邪気を貰わない簡単な方法二つ
①手の親指を薬指の付け根の所に付けて、ぎゅっと握ること。(握力です)
力を入れることが大事なのです。
そういえば、結婚の指輪も薬指です。(理由は諸説あります)
親指でその付け根を押さえると悪い邪気が入ってこれなくなる・・・この考えは霊柩車が通り過ぎるときに親指を中に入れてにぎるという風習を思い出させます。親のことを守るために親指を入れるという事ですが、実際は親指を中に入れると、薬指に付けることになります。
②足の薬指を土の下の方まで踏みしめるように、ぎゅっと力を入れる。
(足裏全体でもいいですが、意識は薬指に置くことがポイントです)と、邪気が入らなくなります。
リフレクソロジーでいう手の薬指、足の薬指にあたる反射区はどこ?
「耳」なのです。
「耳」は腎と関わるところです。
これは「老化」と関連するのです。(⇒⑪陰陽五行がわかる!からだにある穴(五竅(ごきょう))からわかる季節の病気の違い)
「邪気を貰わない」ということは「身も心も老化させない」こと。
まず足と手の薬指に力を入れてみてくださいね。
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