骨盤前傾は腰椎の損傷が起きやすいのです。
理由②腰痛が起きやすい
理由①はこちら⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由①お腹が出る
骨盤が前に傾くと(前傾すると)腰の骨「腰椎(ようつい)」の前弯が強くなります。
腰椎の前弯が強くなると神経に影響し、様々な症状が現れます。
腰痛症
腰痛症には
・腰仙部挫傷
・仙腸関節痛
・椎間関節すべり症
・尾骨痛
などが含まれます。
・腰仙部挫傷
は姿勢が原因となっており、腰痛の中でも頻度が一番高いのです。
腰部脊柱管狭窄症
「ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう」などという言葉も聞いたことがあると思います。
背骨の中には脊髄(せきずい)神経が通っているのですがその通り道である脊柱管が狭くなる病気です。
高齢者の10人に1人が腰部脊柱管狭窄症を患っていると考えられています。
神経が圧迫される症状は人によりさまざまですが、
・鼠径部
・太もも
・脚の後ろ側
に痛みがひろがります。
痛みやしびれに加えて
・疲労
・だるさ
・筋けいれん
・脱力感
・感覚異常
などの症状が現れます。
重症化すると泌尿器にも症状が現れます
馬尾(腰仙部の脊髄神経根の束)と関連して
泌尿生殖器機能を損ない腸および膀胱の機能不全を引き起こす「馬尾症候群」もあります。
「坐骨神経痛」も姿勢と大いに関係します。お尻が垂れてきたなと感じたら要注意です。
首には腕神経叢(わんしんけいそう)という腋窩神経の大元となる大事な神経の出入り口があります。
腰にも腰仙骨神経叢(ようせんこつしんけいそう)という坐骨神経の大元となる大事な神経の出入り口があります。
腰を反りすぎているとこれらの神経に悪影響が出るわけです。
腹筋の力は骨盤を少し後傾させて生まれる
反り腰(腰椎前弯)状態が続くほとんどの人がお腹を凹ませる感覚が薄くなります。
ということは「腹筋力」が弱くなるということ。
理由は、腹筋をするには少し骨盤を後傾させないといけないからです。
強い反り腰(腰椎前弯)は「腎」に負担をかける
そして反り腰は「腎」に負担をかけます(腎臓のみ体の後壁部にある)。
中医学の観点で考えると「腎」は老化にかかわるところです。
髪が薄くなる、白髪になる、血圧が上がる、尿もれがある、不正出血がある、歯が弱くなる、耳が聞こえにくくなる、怖れを感じる・・・これらはすべて陰陽五行でいう「腎」です。
そして「腎」が悪くなると「肝」も痛め、「心」を剋します。
腹筋力が弱いと老化のスピードが早くなるのかも。
少し心にとめておきましょう。
理由③疲労骨折の確率が高くなる
疲労骨折とは
1回の大きな外傷で起こる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって発生する骨折です。骨にひびが入ったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。
疲労骨折の困った点
ケガが原因で起こる外傷骨折と違って、
強い痛みや皮下出血、大きな腫れを伴うことがなく、痛みがあっても運動を続けられる点が厄介なところです。
運動している時や圧迫したときに痛みを感じることが多いです。痛みのある部位が腫れたり、少し膨らんだりすることもあります。
あきらかな外傷がないため捻挫かな?と軽く思ってしまう場合も多いのです(捻挫も軽く思ってはいけないのですが)。ケガをした覚えがないのに腫れたり痛みがあった場合は疲労骨折を疑います。
疲労骨折が起こりやすい部位は
咳で骨折するのも疲労骨折
そして疲労骨折はスポーツだけで起きるものではないのです。
図にも書いたように、咳で骨折するのも疲労骨折で、これは骨がもろくなっている証拠です。
骨折には直達(ちょくたつ)と介達(かいたつ)がある
骨折には直達と介達の2種類があります。
直達は、足をぶつけて足を骨折するというように、力が直接加わった部位が折れるもので、これは若い人にもある骨折。
一方、介達は、転んで手をついたのに肩を骨折したというように、力が加わった部分と離れた場所が折れるもので、老化で骨がもろくなって起こすのはこちらです。
介達骨折を起こしたら骨が老化している証拠です。また、咳で骨折するのは疲労骨折で、これも骨がもろくなっているサインです。
理由④圧迫骨折の心配
松本伊代さんが背骨を圧迫骨折されました。運動中、無理な体勢をとったということです。
圧迫骨折とは、本来はそう簡単に潰れてしまう事はないからだの大黒柱である背骨の本体「椎体」と言われる部分が、負荷に耐えかねて潰れてしまうことです。
圧迫骨折の原因
原因として考えられることは「骨粗しょう症」です。骨の強度が低下し骨がもろくなっているため、転んで尻もちをつくなど、背骨に衝撃が加わっただけでも背骨がつぶれてしまいます。
そして驚くべきことに、圧迫骨折のあった人の10.3%が寝たきりになるというデータがあります。
圧迫骨折は広がります
圧迫骨折は、痛みなどの症状が現れることがほとんどないため、圧迫骨折がある人の多くは骨折していることに気付いていないといわれています。
背骨の1か所に圧迫骨折があると、その後5年間に次の圧迫骨折が起こる確率は、圧迫骨折がない人の2.4倍になり、2か所以上に圧迫骨折があると4.9倍になります*。“ドミノ倒し”のように複数の場所に拡大してしまうと、背が縮む・背中が曲がるなどの症状があらわれます。また、背筋が伸ばせなくなるため、バランスが悪くなり転倒しやすくなります。そして、寝たきりにつながってしまうことも多いのです。
さらに、大腿骨を骨折した方の80%に、以前に背骨の骨折があったという報告があります。これは多くの人が圧迫骨折していることに気が付かないため、そのまま大腿骨の骨折につながってしまっていると考えられています。
寝たきりになると死亡のリスクも上がるので、1つでも圧迫骨折があったら、適切な治療を受けることが大切です。
圧迫骨折があるかどうかの確認方法
首の丸み
背中の丸み
股関節の屈曲(骨盤前傾)
などの姿勢から圧迫骨折が起きているかを推測することができます。
腰椎の前弯は背中の後弯(丸み)を生みます。背中の後弯は首を前へ倒れさせます。
骨盤前傾と反り腰(腰椎前弯)はそれぞれの程度の差はありますが、セットで起きていると考えましょう。
背中が丸くなって起きること
背中が丸くなると次のようなことが起こります。
・吐き気・食欲不振・腹部膨満感
・便秘・痔
・逆流性食道炎
・呼吸機能の低下(息苦しい)
・意欲の低下・抑うつ
息苦しく感じるのは肺が圧迫されるからです。
胸郭が下がって、内臓を押しつぶしているような姿勢をとっていると、消化器系にも影響が出ます。
正しい姿勢を維持できる筋力が必要なのです。
皆様からのお声
皆様からのからだの変化のお声です。
・高い所のものが届くようになった。
・ひざ痛でもう歩けないかもと思ってたのに今はもうホノルルマラソンを目指している。
・力がないと思っていたけれど力を出すコツが分かった。運動するときに呼吸がいかに必要かがわかった。
・歩いている時に人をどんどん抜かしていけるようになった。
・足の指の爪が「黄土色」だったのにピンク色になった。
・腰が痛くならなくなった。
年齢に関係なく明らかに体の機能が向上していますね。
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