足趾は曲げてはいけない
靴の中で足の指はどのようになっているのが正しい使い方なのか。
正しく使えていないから
開帳足
外反母趾
内反小趾
足裏のアーチが落ちる
といった症状が起きるのです。
一つの症状が起こるだけでも
本来使えるはずの筋肉が使えなくなります。
足の指(足趾)の底屈する(床に向けて曲がる)という動き
足趾の底屈は、ランニングやジャンプ、歩行などで
しっかり床を蹴るという力に必要です。
本来の足の筋肉の動きから考えると、
足の指は伸びたままでいるのが正しいです。
(⇒足の指(足趾)は伸びているのが正しい(虫様筋について)
知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
自分の足が正しいと思っている人が多いし、ちょっとぐらい曲がっていてもいいじゃないかと反論もありそうです。
しかし、足趾を曲げてしまうと足裏の、ある筋肉が使われなくなってしまうのです。
しかもその筋肉は足裏のアーチに関係する筋肉なので、どんどんアーチがなくなってしまうということは足のバネがなくなるということです。
「つかむ」感覚が必要
足裏の筋肉は本来、上の写真のように足趾を伸ばした状態で「つかむ」感覚をもつものです。
まさしくハイヒールの靴はこのように履くものです。ずりずり足先に重心がなだれ込む履き方ではありません。
靴社会の長い西欧では高齢の方でもハイヒールを履きこなしています。
足の筋肉の使い方の意識が違うといえそうですが、西欧で生まれたバレエの美しい動きは足裏の筋肉の使い方が要(かなめ)なのです。
「足趾の付け根の関節を曲げて底屈する」という筋肉。これが、現代人には足りなくなってきているのです。
付け根ではなく指の関節を曲げてしまっては足裏のアーチが落ちてしまいます。
外反母趾があると動きが妨げられる
大股で歩く
片脚でかかとの上げ下げ
片脚でジャンプ
特に片脚で行う場合、
足に力がなくなっていることに気付きやすいです。
立っているときに全体重を支えているのは足裏です。
ところがその足が外反母趾だと
力のベクトルがずれてしまうのです。
そうすると使える筋肉に制限がかかります。
そして使わない筋肉がでてきてしまいます。
それは脚全体の形に影響していき、のちには体のゆがみにもつながります。
ひざ痛患者に多いのも外反母趾です。
母趾の位置を正しくして運動する
一度経験してみるといいと思います。
母趾を正しい位置にして運動すると今まで感じたことのない筋肉を感じることができます。
それぐらい足趾の位置は重要です。
ゴムは、体重がかかっていない時に母趾をまっすぐに立たせる運動として使えます。
体重がかかると外反母趾にさせる筋肉の強さにゴムは負けます。
ひとりで運動する場合は100均で買えるこのようなこのようなシリコンゴムを使うといいでしょう。
強い外反母趾にも有効
母趾の付け根の骨がかなり出てしまっている場合でもシリコンゴムを入れて運動すると使われてこなかった筋肉を動かすことができます。
外反母趾や指の曲がりに気付いたら、なるべく早いうちに正しい位置に戻るように靴の選び方や足の動かし方を意識することが大切です。
内反小趾の場合も同じ
内反小趾の場合も同じです。放っておくとご自分の癖でどんどん変形が進みます。
以前にご紹介したこのようなパッドも有効です。(小趾用もあります)
内反小趾になるのは
小趾に体重が乗っていない方に多いです。
第4、5趾に力が入らない人です。
⇒老化と薬指(第4指)は深い関わりがあります
足趾を正しい位置にして運動しましょう。
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