こんにちは。
きこうカイロ施術院の治療トレーナー、高田祐希です。
ひとは何か力を出さないといけない時にどういう動きをしているのでしょう。
ずっと観察していると体形と力の出し方には相関関係がありますね。
歳が行くほど顕著に表れるのですが、その芽はもう若い頃に出ています。
・お腹の肉が気になる人
・腹筋力のなくなっていく人
・呼吸が浅くなる人
・尿漏れする人
・トイレが近い人
・腰痛がある人
・首肩が痛い人
・首、あごの肉にたるみがある人
若い人たちには早くから「動き方」を知っていてもらいたいですね。
ひざを伸ばすときに腰を反らす人
長座体前屈(ちょうざたいぜんくつ)と書くとなんだか難しいのですが、
「床に足を伸ばして座り体を脚の方に倒す」
ただそれだけのことです。
この最初の
ひざを伸ばす
という動きをしようとすると上半身を後ろに反らす人がいます。
その時骨盤は前傾させているのです。腰を反らすということと同じです。
要するにお腹をボンっと前へ出しているタイプなんです。
このような人は立っていても何か力を入れるという時はお腹を出します。
ひざ過伸展があれば同時にひざを前から後ろへ押さえる力も加わります。
腰が痛くならない方が不思議です。
このような動きをする人は腹筋力は弱いです。
お腹の反りは背中の丸みをよびいつかはあごへ
ひとの体はどこかでプラスマイナスゼロにしようとしています。
だから腰の反り(前弯)、あるいはお腹を出す癖があるとどこかが後弯になります。
それが首、背中あたりになりますね。
結果、首が前へ倒れると顎(あご)もたるみます。
お腹を出して力を入れる癖があると⇒顎がたるむ
この法則が生まれるのです。
もちろんそれ以外からの影響もあります。それについてはまたやります。
経絡から考えると
首背部痛・頚部痛・五十肩・上腕痛・肘関節痛・聴覚障害・腰痛・頭痛
ある程度は予想できますね。
西洋医学で考えると
首のところに腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束の出どころがあるので、首を前に倒すことでそこが圧迫されるとその及ぶ領域の機能が落ちるのです。
下の絵で首の所から出ている神経が上半身のあらゆるところに枝分かれして伸びているのが分かります。
肘の痛みは首から来ているのかもしれませんよ。手指のしびれも同じことが言えます。
腰は反った方がきれいに見えますが
海外のメディアからの発信のせいもあり、昔よりも「腰の反り」を強調する画像が増えました。
きっと受けが良く、売り上げも上がるのでしょう。
そして次にどうなったかというと
その「腰の反り」を正しいと思うようになっているということです。
欧米人の後頭部は発達しています。
肋骨の形状も実は日本人とは異なります。
そして靴文化でかかとが発達しており体の後ろ側が発達しています。
それでいての腰反りです。
腰反り、腰椎過前弯、骨盤前傾といったタイプで関節が緩く、運動嫌い。
私の治療経験から言うと、この方たちは若い頃は割とスタイルにもそんなに劣等感を持つこともないのですが、人生後半とても体的な問題が多くなります。
・お腹の肉が取れない
・腰が痛い
・お尻の形が崩れる
・ひざ痛が起きる
空気が入るのは「肺」です
仰向けに寝てみてください。
何も考えずに呼吸します。
息を吸う時に胸が膨らむ人。
胸とお腹が膨らむ人。
お腹だけが膨らむ人。
普通は胸とお腹の両方が膨らみます。
一番良くないのは「お腹だけが膨らむ人」です。
でも「胸も膨らませてみましょう」と言ってみるとできる人はまだ大丈夫です。
問題ありなのは胸、胸郭を拡げられない人です。
胸部分にある骨や筋肉が膨らむことで肺は一緒に膨らみ、その容量を増やすことができます。
私は「鬼滅の刃」を見てこの
『空気を肺に入れろ』
この文言に感動したのです。よくぞ言ってくれたと。
なんでもかんでも
リラックスするためにお腹で息をしましょう・・・とか
やたらお腹を膨らませて・・・とか
言ってるところがありますが、
本当の腹式呼吸を知ってるのかと聞きたいし、これもまた背筋の強い欧米人から来た知識だとしたらそもそもが変わってきます。お腹を横隔膜ととらえたとしても方向が違います。
正しいスクワットとは
どちらのスクワットが正しいのか。
昔はあんな腰を反らしたスクワットなど見たことはありませんでした。
スクワットで効かせるのは殿筋とハムストリングスだと教えられたものです。
ひざがつま先より出ないようにするのはひざに負担をかけないためです。つま先よりひざが前に出てしまうと力のベクトルがひざに向かってしまい、結果ひざを痛めます。
それから太もも前に力が入るのも「下手だ」と言われたものです。
殿筋やハムストリングスを強化するには股関節を外旋させ伸展させなければいけません。
ひざ屈曲の状態で行うのがスクワットなので、だとすればお腹を凹ますことで(という事は少し骨盤後傾にする)大腿直筋を引き上げなければならないはずです。
それを腰を反らせて股関節屈曲でやるの?
完全股関節屈曲になるともうどこを何してるんだかになるよ~とお股の下を力強く拡げてしまうだけなのに。
それをやると間違いなく太もも前が太くなるよ~と叫びたい。
あ、太ももを太くしたい人たちがいるんだという事に気付きました。
ボディビルダーたちですね。
それから本来のスクワットである骨盤後傾は欧米人には苦手なものです。
だからこうなっているのが現状なのか。
ピンタレストで調べてみても当の欧米でもスクワットは分かれていて、堂々と骨盤後傾を「×(バツ)」にしているところもあります。そのようなところはビジュアル系のような気もします。体鍛え系は後傾のままでした。
どうとらえるかは自由ですが、太ももを太くしたくないのであれば断然骨盤後傾です。
蹲踞立ちチャレンジ
動画では蹲踞チャレンジと入れてしまいましたが正しくは「蹲踞立ちチャレンジ」です。
気になる方は下の記事をご参照ください。
お腹を凹ますことができる人はすぐに挑戦できますよ。
YouTubeでまとめています
お腹を凹ますために必要なことは
何をやってしまっているかを知ることでもあります。
一度見ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ご予約はこちら
ご予約、お問い合わせはお電話、下記メールアドレスにて承っております。初来院される方は必ず初診を受けていただきます。
営業時間:10:00~19:00(受付は17:30まで)
定休日:火曜日