なぜ足趾を曲げてはいけないのか。ウィンドラスメカニズムについて

足裏のバネの力は弱まっていませんか?

足裏が急に痛むことがあります。
朝起きての一歩目が辛いとすればそれは足底腱膜炎でしょう。
足底腱膜が弱いのはアキレス腱とつながっていたから

それもこれも足裏の筋力(バネ)が弱ってきたせいなのですが、簡単なチェックをしてみましょう。

足裏のアーチを作る力をチェック

①足趾の付け根だけを曲げてこぶをチェック

足指を曲げると(ぐーにする)とMP関節(※中足趾節関節)のところにこぶができるのが普通です。
3個以上あればひとまず安心です。赤丸のところ

下の写真では足趾を曲げていますが、足趾を曲げないでこぶができたらそれは本当にすごいです。

足指関節

②片脚ジャンプ時につま先で降りられるかチェック

日常でつま先立ちになることがないという人は要注意です。
足裏のアーチと背骨のS字カーブと自律神経失調症との関係

片脚ジャンプをするのですが、
つま先(足趾裏)で蹴って跳んでつま先でおりられたらOKです。
すぐにかかとがついてしまうようであれば足裏のアーチは弱っています。

足に出る症状はいくつもあります

赤ちゃんの足に土踏まずはない。いつ作られるのか?
で書いたように私には足裏のアーチの問題があり、O脚になり開帳足になり外反母趾になりモートン病になりと症状がいくつも増えました。
その先に出たのはひざ痛です。

痛い足でもヒールのある靴をこの先もなんとかはけないものかと
崩れた足裏のアーチをあれこれさわりながら
「無痛ハイヒール」の技を考え出しました。

履くと鍛えられ、履くために鍛える。

別にハイヒールなど履かなくていいのです。

しかし、いざという時に正しくハイヒールを履ける筋肉を持っている人は、元気です。

足の使い方は誰からも習わない

そもそも足裏にバネがあるなど考えてもみなかったのです。

他の人がどうやって足を使ってるかなどを気になりだしたのは太極拳や気功、ヨガをやりだしたころからかもしれません。

足のちょっとした向きによって、効果が大幅に変わるのに気付いたからです。

さらに気になりだしたのは、やはりからだの勉強を始めてからです。

そして娘のバレエでのトレーニングを知ってからです。
バレエの世界と足裏とハイヒール

タオルギャザートレーニング

今までに足裏を鍛える、足裏のアーチを作るトレーニングといえば「タオルギャザーのトレーニング」が最も有名で、やったことのある人も多いはずです。

タオルギャザーで曲げる関節は?

タオルギャザー

曲げるのはMTP関節です。(図ではMP関節)

足趾を曲げてギャザーを寄せるのではないのです。
私も随分長い間、間違って認識していました。
最近はMP関節をMTP関節と呼ぶようです。

MTP関節説明図

この図のIP関節やPIP,DIP関節足の指(足趾)の関節です。

この足趾だけを曲げて、くちゅくちゅタオルを引き寄せているだけのタオルギャザーでは、本来の足裏を強くする運動にはなりません。

タオルギャザートレーニングとは、このMTP関節(MTP関節、足趾の付け根)からググッと曲げなければいけないのです。

足裏のアーチに働く筋肉

もちろん、「足裏のアーチに働く筋肉」といえば「ふくらはぎ、下腿から来ている筋肉」です。

こんなにたくさんあります。

腓腹筋  (足関節の底屈、膝関節の屈曲)
ヒラメ筋  (足関節の底屈)
長腓骨筋 (足関節の底屈、足の外反)
短腓骨筋 (足関節の底屈、足の外反)
後脛骨筋 (足関節の底屈、足の内反)
前脛骨筋 (足関節の背屈、足の内反)
第3腓骨筋(足関節の背屈、足の外反)
長趾伸筋 (足関節の背屈、足の外反、外側4本の足趾の伸展)
長母趾伸筋(足関節の背屈、母趾の伸展、足の内反の補助)
長母趾屈筋(足関節の底屈、母趾の底屈、足の内反)
長趾屈筋 (足関節の底屈、足の内反、外側4本の足指の屈曲)

足首や足の弱い人はほとんどの場合、これらの筋肉をうまく使っていないのが原因です。


ふくらはぎ、下腿から足首を通り越して足裏にたどり着いて働く筋肉なので、足首の強さや足裏のアーチの形成にかかわります。

足裏のアーチを鍛える動き

ランニング、ウォーキング、ジャンプ、ホップ、スキップなどはいいトレーニングになります。

かかとの上げ下げ、タオルギャザーももちろんです。

せっかくの運動を阻害するもの

しかし、せっかくの運動を阻害してしまうのが足の指。

足趾を曲げてしまうと効果が出ないのです。
(⇒足の指(足趾)は伸びているのが正しい(虫様筋について))

ハンマートゥになってはいけない

間違い

タオルギャザーでタオルを「しっかりつかむ」ために足の指先を丸めていた。

「つかむように歩け」と言われて足趾をぎゅっと曲げてにぎっていた。

これらは間違いです。

草履やサンダルを履くとき、母趾と第2趾ではさみますよね。

足趾に力のない人はこの鼻緒をはさむ力も弱いです。

鼻緒
草履の鼻緒をはさむ力

次の写真でも足趾が曲がっているのがわかりますね。

足の関節

上の写真のように
つま先立ちになって甲を出すときに足趾を曲げるのは間違いです。

ひどくなるとかかとがおりた普通の状態でも足趾が曲がったままになってしまいます。

年齢が進むにつれ曲がった足趾が元に戻らなくなります。これがハンマートゥです。

ハンマートゥの何がいけないのか?

足趾を曲げるハンマートゥになると
足裏にある「虫様筋」という筋肉が働かなくなります。(⇒足の指(足趾)は伸びているのが正しい(虫様筋について))

足裏のアーチが落ちてしまうのです。

足趾は伸ばしているのが正しい。
すべての爪は上を向いているのが正しいのです。

正しいタオルギャザーのやり方

YouTubeで説明しています。
よろしければ一度ご覧ください。

正しいタオルギャザーのやり方


バレエのドゥミポアントにしてもポアントにしても曲げているのはMTP関節からですよね。

ウインドラスメカニズム(ウインドラス機構)

これは前回書いた「ウィンドラスメカニズム」と関わります。

ウィンドラスメカニズム

足裏のアーチは、つま先立ちになった時に一番高くなる

これがウインドラスメカニズム(ウインドラス機構)です。

つま先立ちになると、
足底腱膜が引っ張られ、
内側縦アーチを高くするというメカニズムが足にはあるのです。

歩行時の後ろ足が地面を蹴る時

歩行の最後、後ろ足が地面から離れるときにこの動きがありますね。

出典:観察による歩行分析/Kirsten Gotz-Neumann著

c.のターミナルスタンスからd.のプレスイングにかけてウインドラス機構が働いています。

普段の生活で、果たしてここまで踏み切っているでしょうか?
ここまで甲を出せているでしょうか?

高田祐希

靴の中で足がどのようになっているかが実は重要です。
ジムで頑張ってトレーニングしていても靴の中で足が回内していたら

いつかひざを痛めますよ。

足趾が伸びて背屈し、甲がぐぐっと出せている時に、足裏のアーチが一番高くなるのでバネの力が生まれます。

歩幅が拡がるのは当然のことです。
歩幅が拡がると太ももの動きが大きくなります。

それは太ももの付け根を細くすることに直結します。

ウインドラスメカニズムについてはこちらもどうぞ。
ハイヒールと「トラス機構」がある足裏、「トラス構造」という建築様式からわかること

こんな言葉があります

「筋肉は使用されたときにのみ発達し、その筋力を維持できます。足の弱化の一要因は、これらの筋肉を発達させるための運動不足です。」

足趾は曲げてはいけません。

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