骨盤前傾の癖があるとまずい
理由①~⑨
こんにちは。「きこうカイロ施術院」の高田です。
骨盤前傾の癖があるとまずい理由①~⑨を整理してさらに書き加えました。
今回は理由⑧に+(プラス)したものです。
ぺたんこ座りはできなくていい
ぺたんこ座りはできなくていいのです。
できない方がいいという事を理解するために
今回は
理由⑧で述べたことに加え
ぺたんこ座りができる人の悩みが「お腹の肉」である理由を書きたいと思います。
そしてそもそものO脚、X脚、XO脚の違いも明らかにしてみます。
骨盤前傾の癖があるとまずい理由をここまで書いてきました。
O脚、X脚、XO脚の違い
何か悩みがある場合、
骨盤の向き、股関節の動き方、足の形、ひざ過伸展、回内回外、外反母趾、内反小趾などをチェックするとどのタイプの脚に相当するかで解決方法を考えることができます。
O脚の特徴
О脚は
・あぐらは苦手
・股関節は内旋
・両ひざの過伸展(反張膝)
・ひざはくっつかない(ひざは内側を向いている)
・年齢とともひざの間はさらに開く
・ひざ痛を起こしやすい
・骨盤後傾が多い
・腰椎平坦
・両足の回内(⇒「回内」「回外」を治すと運動効果は上がる!足の本当の位置)
・ひざ痛を起こしやすい(その他あり)
・胸が小さい、腰幅が広い(大転子の張りが強い)、血行が悪い、体の形の悩み
・気が落ちやすい
※大転子とは大腿骨付け根の突起部分のこと
X脚の特徴
X脚は
・あぐらは得意
・股関節は外旋
・両ひざの過伸展(反張膝)
・ひざはくっついているが(外側を向いて)年齢とともに開いていく
・骨盤前傾が多い
・腰椎前弯
・ひざ痛・腰痛を起こしやすい
・両足回外が多いが、年齢とともに動きの中で回内に
・腰幅は狭いがお腹ぽっこり、背中、くびの付け根が丸い、気が上がりやすい
・力が弱い人もいる
XO脚(軽いX脚)の特徴
XO脚は
「姿勢と痛み」で有名なケンダルでいう「軽いX脚」のことだと理解しています。(XO脚という言葉は出てきません)
そして私の今までの検証から言うと
XO脚は
・あぐらは得意
・股関節が動作を行う際に内旋する(ひざが内側に入る)
・両ひざの過伸展(あまりひどくはない)
・ひざはくっつくが(内側を向いて)年齢とともに開いていく
・骨盤前傾
・両足回内
・強度の外反母趾を持つ人が多い
・O脚の悩みとX脚の悩みが両方表れやすい
・ひざより足先の方が外側に向く
・ひざ痛・腰痛を起こしやすい
・力が弱い
・ヨガは形だけならすぐにできる(正しくやっていなくても)
以上のようなことが考えられます。
よくXO脚を表すイラストで足先が内またになっているXO脚があるのですが、
足先がひざよりも外側に向きやすいので足が外また(そとわ:つま先が外を向いたような形態)になる確率が本来は高いです。(特に動作中)
XO脚とO脚はまぎらわしいところがありますがお悩みを聞けばはっきり違いが出ます。
O脚だと思っていたXO脚の例
XO脚はぺたんこ座りができる人が多い
私の経験則からなのですが
尿もれや臓器脱は骨盤前傾に多く見られます。
お腹の肉に悩むのは腹筋が弱いということもあるのですが、
XO脚のぺたんこ座りができるということと
お腹の肉とは股関節が内旋するということで関連付けることができます。
YouTubeでも説明しています
なぜ股関節が内旋するのか
先天的な場合
赤ちゃんの脚が正しく開かない場合、股関節脱臼(発育性股関節形成不全)を疑います。
放っておくと、後に変形性股関節症になる確率が高く、歩行にも問題が起きるので、股関節が開くという事はとても大事なのです。
ほとんどの場合3か月検診などで発覚し治療を施します。
O脚は股関節が内旋
O脚の定義は
「股関節の内旋+ひざの過伸展+足の回内」
です。
股関節の「前捻角(ぜんねんかく)」の角度もO脚やX脚の脚の形と関わります。今回は説明は省きます。
XO脚は軽いX脚なので股関節は外旋しやすい
XO脚は軽いX脚なので
股関節自体は本来外旋しやすいタイプです。
現にほとんどの人があぐらが得意です。
(O脚はあぐらは苦手です)
ところが外旋する「力」が非常に弱くなっているという人がほとんどです。
これは理由⑦のお尻の問題につながることです。
いつから股関節を内旋させるのか
ではいつから股関節を内旋させるのでしょう。
昭和時代は、女の子が股を広げると今以上に怒られたものです。もしかすると昭和とは関係なく内股になることが「女の子らしいポーズ」と刷り込まれているからかもしれません。
事実、股関節を内旋(ひざを内側にする)させることを目標にしてしまっている人も一部にはいます。
これを続けていると過緊張する筋肉が出てくるのです。
大腿筋膜張筋が緊張すると内旋する
股関節が内旋するということで考えられるのは
「大腿筋膜張筋の緊張」というのが定説です。
(⇒股関節を屈曲させる筋肉⑨大腿筋膜張筋⑩腸脛靭帯(歩行でひざが揺れる人))
「緊張する」という言葉の使い方が筋肉を説明する時に難しいのですが、ざっとこのように理解してください。
言葉としては過緊張も「緊張」という言葉だけで表現することが多いです。
筋緊張は、体の筋肉が持続して適度な収縮をし張力を備えて準備万端な状態のこと。 自身の筋緊張を認識する感覚を固有感覚(⇒<ひざ痛克服>ひざの曲げ伸ばしの時に骨はこのように動く)といいます。
筋緊張が異常に高まってしまう状態が過緊張です。
血流は正常ですが、(肉体的、精神的ストレス)や自律神経の乱れにより筋肉が過緊張することにより血行不良が起こります。
血流が運ばれないと、酸素不足により痛みが発生し、栄養不足からだるさを感じます。
また、静脈が圧迫される場合、老廃物の排出や、筋肉の緊張成分の排出ができないため、いつまでも痛みやだるさが残ります。
ぺたんこ座りができる人は大腿筋膜張筋が緊張して、歩行においてもひざが内側に入る動きが見られます。
ひざのくっつけ方の間違いが起こる
股関節を内旋させてひざをくっつけるというのは間違いです。
本当の股関節内転の力が発揮できなくなります。
股関節の内転の動き
内転とはこの動きです。
ひざのお皿は正面を向いたまま行います。
内転が正しくできないと腰は回転しない
股関節の内転と腰の動きは連動しています。
だからひざのくっ付け方を間違っているといつまでたっても腰はねじれないのでウエストは締まらないことになります。
歩行時においても
ひざが内側に入る(股関節が内旋する)という歩き方をする人は「お腹の肉」に悩んでいます。
こちらを参考にしてください。(⇒股関節を内転させる筋肉⑤薄筋とお腹痩せできない理由)
ひざのお皿が正面を向いたまま
ひざをくっつける力が内転筋
歩行時に揺れていたひざを真正面に向けるようにしただけで
・ひざ痛が治った人もいます
・お腹が凹んだ人もいます
・足首ができた人もいます
XO脚はまずはそこを意識してみるといいでしょう。
股関節の「外旋」と「伸展」でヒップは作られます。
最大の股関節外旋力は内転筋
ということも忘れないで。
ご予約はこちら
ご予約、お問い合わせはお電話、下記メールアドレスにて承っております。初来院される方は必ず初診を受けていただきます。
営業時間:10:00~19:00(受付は17:30まで)
定休日:火曜日