ぺたんこ座りができる人の特徴
骨盤前傾の癖があるとまずい理由をここまで書いてきました。
理由①⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由①お腹が出る
理由②③④⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由②腰痛③疲労骨折④圧迫骨折
理由⑤⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑤首のしわ=背骨が伸ばせない
理由⑥⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑥息が吐けない・・・広背筋
理由⑦⇒骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑦ヒップの下垂・ヒップが下がる
今回の⑧に+(プラス)したものはこちらです。
理由⑧+⇒骨盤前傾のぺたんこ座りができる人の悩みが「お腹」になる理由とO脚、X脚、XO脚の違いについて
腹筋力のない骨盤前傾は問題が多いです。
ぺたんこ座り 女の子座りとは
ぺたんこ座りとはこのような座り方のことです。
できるかできないかでだいたいその方の筋肉の特徴が分かります。
ペタン座り、女の子座り、アヒル座りともいうようです。
もっと難しい言葉で表すなら
「W型」肢位などと表現できます。
さらに
逆仕立て屋座りとも言うのは
仕立て屋座りがあぐらの状態だからです。
関節の柔らかそうな
いかにも女の子という感じのする姿勢ですが
女性が全員できるわけではありません。
できない方がいいのです。
逆になぜこんな座り方ができるのかということが問題なのです。
ぺたんこ座りができる人の特徴
関節がゆるい
一部の関節が緩ゆるい人です。
関節の可動域が大きすぎる人がいます。
それでいて硬い関節もあるのです。
このGIFで私は
「足関節をそとわ(足先を外側に回した状態)にしてここまでこれる(ここまで倒せる)人っていうのは「アヒル座り」ができる人ですよね」
と言っています。これはほぼ、100%当たります。
ヨガのポーズはだいたいできる
関節の柔らかさがあるので、
ヨガのアーサナ(ポーズ)などは比較的容易にできてしまいます。
ところが力を要するものはいつまでたってもできません。
「長年ヨガをやっているのにお腹が凹みません」
「長年ヨガをやっているのにお尻が下がります」
形だけのヨガを行っていると体形改善にはつながりません。
ひじが過伸展している人が多い
関節がゆるい人は同時にひじ(肘)の関節もゆるく、過伸展していることが多いというのが私の検証結果です。こんな感じです。
ひじの過伸展が起きると
腕を細くしようとする運動が正しくできないのです。
腕の根元を回しているつもりでも、ひじから先だけが回っている・・・という事態に陥りやすい。
(あるいはその時にお腹を反っている)
だから緊張した背中を緩めるストレッチにはつながらないので、なんとなく体がいつもけだるい感じがしている人です。
ぺたんこ座りができるという人は
「体を正しく支えられていない人」
とも言えます。
歩行でひざが内側に入る
歩行を観察するとひざのお皿が正面を向いていません。ひざが内側に入ってしまいます。
これは大腿筋膜張筋がしっかり働いていないということも理由の一つです。
股関節(太もも)が内側に入りすぎてしまったり、ひざから下が外側にねじれていたり(脛骨の外捻)なども考えられます。
ご本人が
「自分がそのような普通ではない歩き方をしているということに気が付いていない」
これがとても多いです。
気付くことが先決です。
ぺたんこ座りができるしくみ
ぺたんこ座りでのXO脚とO脚の違い
XO脚のぺたんこ座り
→足首は背屈(つま先を上げた状態)に。
O脚のぺたんこ座り
→足首は底屈(つま先が下を向いた状態)に。ひざから下も内旋(上のイラストとは逆の方向)になります。
ぺたんこ座りができるしくみ
できてはいけないのですが、できるのは次のような条件が重なっている人です。
・大腿筋膜張筋が緊張している
・ひざが過伸展している
・足が回内している
・足裏のアーチが消失している
・ひじやひざの関節がゆるい
・脛骨(下腿にある骨)が外側にねじれるのでつま先が外を向くそとわ
・腰椎の前弯があり反り腰(骨盤前傾)気味
そしてぺたんこ座りになったときに
・股関節(太もも)が内旋する
・ひざから下は外旋する
・足はつま先が外を向いて土踏まずが落ちる状態(回内)になる
・足裏のアーチを落とした状態になる
ぺたんこ座りができる人が立つとこうなる
立つとこうなります。
ひざから下(足先も)が股関節よりも外側に開いて(外旋して)しまうので、
(写真で言うと足がひざよりも過剰にターンアウトしているということ)
体のバランスをとれないので骨盤が前に傾きます。
足の小指側に重心をかけられないので足の母趾の付け根に体重がかかっていき、
土踏まずは消え(回内)、
母趾は外反(小指側に曲がっていく)していきます。
これが外反母趾の始まりにもなります。
足の指で「パー」を作るように、母趾から小趾までを拡げられ、足裏のアーチを保てる力があれば阻止できるのですが。小趾側に体重が乗れません。
回内についてはこちらにある動画を参考にしてください(⇒足の本当の位置はここ。「回内」「回外」を治すと運動効果は上がる!)
逆で考えることもできます。
骨盤前傾から
骨盤を前に傾かせていたら(骨盤前傾)知らない間に足を回内させ、外反母趾になっていた・・・
このような方たちがたくさんうちに来られるのです。
詳しく知りたい人へ
なぜ股関節が内旋するのか?
先天的に(生まれた時から)というより後天的になる方が多いです。
なぜなら赤ちゃんの脚が正しく開かない場合、股関節脱臼(発育性股関節形成不全)を疑うからです。
放っておくと、後に変形性股関節症になる確率が高く、歩行にも問題が起きるので、股関節が開くという事はとても大事なのです。
ではいつから股関節を内旋させるのでしょう。
昭和時代は、女の子が股を広げると今以上に怒られたものです。昭和とは関係なく、女の子らしいポーズになるからなのか?
このような脚が「可愛い」と刷り込まれてしまったからなのか?
事実、股関節を内旋(ひざを内側にする)させることを目標にしてしまっている人もいる・・・というのは確かなのです。
大腿筋膜張筋の緊張
股関節が内旋するということで考えられるのは
「大腿筋膜張筋の緊張」というのが定説です。
(⇒股関節を屈曲させる筋肉⑨大腿筋膜張筋⑩腸脛靭帯(歩行でひざが揺れる人))
そしてその通りなのですが、もう少し突っ込んでいきましょう。
それは腹筋力と股関節の内転筋との密接な関係です。
それについては後日書き起こします。
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