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ひざ痛克服のための四つの視点

痛みが起こる箇所別で「鍛える筋肉」を知ること

こんにちは。「きこうカイロ施術院」の高田です。
寒くなってくるとひざ痛に悩む人も増えてきますね。寒さで筋肉がこわばってくるからというのも理由の一つです。

過去に起こしたケガの後なども寒くなるとちょっとうずいたりします。
低気圧が近づいただけでも痛みは増したりと本当に厄介なものです。

ひざ痛経験者には分かると思うのですが、
ひざ痛が起こる箇所が変化することがありませんか?

いつも内側が痛いのに今日は前側のお皿の下あたりが痛いとか
ひざの裏側が張ったような感じがしているのが常だけど鼠径部の所も痛いかなとか
ひざの外側が今日は引っかかる感じがするなーとか。
ケガや事故で損傷した場合でも後に起こるひざ痛が、いつも同じ箇所とは限らないのではないでしょうか。

「ひざ痛克服」を目指すうえで
痛みが起こる箇所別に
どの筋肉が弱っているのか
どの筋肉が硬くなっているのか
どの筋肉が働いていないのか
どの動きをする時に痛むのか

を本人がはっきり知ることがとても大事です。

世の中で謳われているひざ痛改善で即治ったのであればそれでいいのです。
治らなくて痛いままであるとすれば
残りの課題は「弱化している筋肉」といって間違いないでしょう。
加齢も日々加わります。
動かしていない筋肉は弱化だけではなく、硬いだけではなく、スパズムを起こしているのかもしれません。

何にせよ、自分で理解する方が早いのです。

目次

「弱化している筋肉」を鍛えた方がいい人

次のようなことをしてきたのにもかかわらず、ひざ痛が良くならない方々は一度筋肉について考えてみることをお勧めします。

・負担がかからないようにじっとしてるのに痛い・・・
・水を抜いたのにまた痛い・・・
・赤外線を当てているのに・・・
・湿布やサポーターをしているのに・・・
・グルコサミンを飲んでいるのに・・・
・プリテオグリカン配合を選んでいるのに・・・
・コンドロイチンも選んでみたのに・・・
・コラーゲンを摂っているのに・・・
・ひざ痛のための運動をしているのに・・・
・ひざ痛本を何冊も読んだのに・・・
・色んな有名病院で診てもらってきたのに・・・
・高い足底板も買ったのに・・・

「とりあえずヒアルロン酸の注射で様子を見ましょう」
「うちではもっと悪くなってからでないと対処できません」

病院で言われるよくある言葉であり、それは仕方がないことです。一人一人に運動を教える時間など病院にはありませんから。
少し痛みが出だしたころに治してしまいたい!と思って病院に行くのに
「悪くなってからでないと処置ができない」
ということもあります。
「運動をしておいてくださいね。」
と言われてもその運動の仕方が分からない。

整体やカイロ施術、鍼灸、マッサージなどでカチコチに固まった筋肉をほぐしてもらい、動かしやすくすることで改善するのは本当です。

若いうちはそれだけで良くなることは多いのです。ですがそもそもの筋肉が衰えているのであれば長くは続きません。

体が柔らかいことは血管的には良いことなのですが、自分の得意なところのストレッチだけでは筋肉は強くなりません。
まず、弱くなっている筋肉を自身で知るということが大事だと思います。

たとえケガや事故、病変から起こったひざ痛であったとしても 動かさない限り決して良くはならないからです。

動かせていない箇所は
毛細血管が減る→肌の色が悪い
神経が減る→→→動きが悪い
動かさない→→→角質も分厚くなる。

動かして治すを実践しているうちでの患者さんたちから発する言葉は
「きれいになった」
です。ご自身で気づかれるのは痛みが取れる以外に足の色が、肌の色が、爪の色が変化していくのは当然の結果と言えるでしょう。

高田祐希

自分で「この筋肉を強くしよう」と意識できること、そして「体の形をきれいにしよう」とすることがひざ痛改善の早道となります。


では動かした方がいいと分かって実践してきたのに改善しない理由についてです。

ひざ痛が改善においてのミス

1.良い姿勢を勘違いしている
2.運動のやり方が間違っている
3.力が足りない
4.現にある他の症状がひざの動きを妨げている

大まかに言うとこの四つです。

1.良い姿勢を勘違いしている

正しい姿勢とは下の図の状態です。

正しい姿勢

1.については過去の記事にも書いてきましたが、
骨盤を前傾にしてヒップアップに見せることが良いと思っている人が圧倒的に多いのが理由です。

もちろん腰を反らしても腹筋力があればいいのですが、そうでなければ体幹を支えるバランスが狂い続けその状態で歩行し、運動し、ヒールを履いてきたのであれば、いつか筋肉の強さの偏りはひざ関節を攻撃することになります。

特に間違った骨盤前傾は色々な症状に関わります。


骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由①お腹が出る
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由②腰痛③疲労骨折④圧迫骨折
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑤首のしわ=背骨が伸ばせない
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑥息が吐けない・・・広背筋
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑦ヒップの下垂・ヒップが下がるヒップの下垂・下がる
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑧ぺたんこ座りができる人はXO脚でお腹ぽっこり
骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由⑨ひざ痛にも関わるふくらはぎと足裏の筋肉が弱る

2.運動のやり方が間違っている

2ヨガやバレエ、フラやベリーダンス、そしてジムでの運動、テニス、野球、サッカー、ゴルフ、アーチェリー、陸上・・・すべての運動において個人個人の骨格、筋肉の特性を分かって指導できる人はなかなか少ないです。もしそういう指導者に出会えたら本当にラッキーです。

・足が回内したまま運動している
・足の指を曲げて踏ん張っている
・ひざに負担のかける動きをしている
・太もも前とふくらはぎに力を入れてしまう
・そもそも腹筋が分かっていない
・首に力が入りすぎている

などはすべて逆効果です。

自分の癖に気が付いて、ただひざが揺れないように歩くだけでも痛みが改善する人は多いのです。

3.力が足りない

どれくらい力を出せますか。
確認できる方法がたくさんあります。
そもそも力の出し方が分からないという方がたくさんいるのです。
どうしてそうなったのかの一つに「尿もれ」はいなめません。

それではアドレナリンも上がりません。あるいはためこんだままになってしまいます。

アドレナリンが出ると痛みも感じにくいのです。

男性に多いと言われる筋肉や骨の発達を促進するテストステロンですが、女性にもあります(男性の1/10)。更年期になり、女性ホルモンがガクッと減っても男性ホルモン値はキープされているので、元気さは本来維持できるのです。ところが虚弱になっていく女性というのはその男性ホルモンさえも減少していくといいます。それだけではありません。

テストステロンは体調を左右するホルモン。

・快楽物質の「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の分泌を促す
・快眠を促す「メラトニン」の分泌を促す
・女性ホルモンを作り出す

怒りやすくなった高齢男性はテストステロンが減ってるともいいますから、レジで怒鳴っている人は要注意です。

テストステロンを増やすと調べると
・筋力トレーニングを行う
・良質な睡眠をとる
・タンパク質を十分摂取する
・日光浴をする
・過剰なダイエットは避ける
・亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを適切に摂取する
・背筋を伸ばす

筋肉の力を保つことを。

4.現にある他の症状がひざの動きを妨げている

いざ運動を正しく行って、ひざ痛を改善しようとした時に邪魔になるのが次のようなものです。

・足の回内(偏平足)
・ひざの過伸展(反張膝)
・骨盤前傾
・外反母趾・内反小趾
・足裏の角質・ウオノメ

男女を問わず、これらがあると姿勢のバランスのとり方を間違ってしまうからです。

足の回内や骨盤前傾については今までも書いていますが、ひざの過伸展(反張膝)についても今度詳しく書こうと思っています。

今回はそれら以外のことについて。

足裏の角質やウオノメ

足裏の角質やウオノメが硬くて痛いとその個所を踏み込みづらくなりますよね。
硬くなるのは足のアーチが落ちて筋肉が動かせていないせいなのですが、
痛いとさらにその個所で歩けなくなります。だから硬くなる。悪循環が起こるのです。
床面に接地する箇所を 痛いからやはり無意識に変えてしまうので、体のバランスも崩れます。
硬質のチーズを削るのと同じような角質取りも簡単に手に入るので、あきらめずにご自分で手をかけてみてください。
歩きやすくなりますよ。お店で角質を取ってもらうのも方法です。
足の角質が硬くなる速度はものすごく速いので、ある程度は自分でケアできる方がいいと思います。

外反母趾、内反小趾について

「これは本来は手術級だな・・・」
それぐらいの外反母趾の人が、さらに外反母趾になるような体重のかけ方を母趾に対して行っている。
たとえ手術をしてもまた外反母趾になるでしょう。そして早く気が付かないと足自体が変形していきます。

外反母趾にならない足の使い方はイコール、ヒップアップにもつながるんですよ。

小趾をいかに使うかがカナメとなります。足の回内を治す筋肉の使い方を知って欲しいです。

どうでしょうか。

何をやってもひざ痛がよくならない・・・

どんどんメンタルがやられていくのは私も経験者なのでとてもよく分かります。

でも筋肉はちゃんと応えてくれますよ。治してもらうのではなくて、治すのです。

次回から
どの筋肉が弱ってひざ痛が起きてるの?
を痛む箇所別で書いいきます。

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