足裏の鍛え方(正しいタオルギャザーとは)
足裏には3本のアーチがあります。
(⇒足裏には3本のアーチがある)
足裏のアーチがなくなって、偏平足になった足ではスタイルを保つことはできません。
足裏を鍛える方法として有名なのがタオルギャザーというトレーニングなのですが、間違っている人が多く、かえって足裏のアーチをなくすことにもなりかねないので詳しく書いてみたいと思います。
足裏のアーチを作る力
足裏のアーチを作り上げるのは、28の骨、33の関節、12のゴムのような腱、そして18の筋肉です。そのアーチを維持するのがなかなか難しい・・・というより維持しようと思っている人が少ないのが現状ではないでしょうか。
(⇒足裏のアーチと背骨のS字カーブと自律神経失調症との関係)
知れば知るほどアーチがあった方がいいわけです。
アーチを作る練習として最適であり、足裏の筋肉が発達しているバレエダンサーの日々のトレーニングとなっているのがタオルギャザーです。
トレーニングしている足としていない足
一目瞭然。
上がトレーニングしている足です。
MP関節からの曲がりはアーチとリンクする
どこが違うかわかりますか?
(どちらも足を投げ出して座っています。ひざは伸ばしています。)
赤い矢印が足裏のアーチとなる部分です。
黄色い矢印を中足趾節(MP)関節といいます。
中足趾節(MP)関節
特に注意するべきところは中足趾節(MP)関節です。
ここから曲げる力があることにより
足裏のアーチは上がるように人間の足はできています。
⇒ウインドラスメカニズム(ウインドラス機構)について
中足趾節(MP)関節から曲げられるか?
ほとんどの人が足趾を曲げるだけでMP関節からは曲げていないのです。
実は足趾を曲げるだけだとアーチが落ちてしまうのです。
⇒足の指(足趾)は伸びているのが正しい(虫様筋について)
足裏のアーチを上げるためにはこのほかにも
・甲(こう)をしっかり出す
・ふくらはぎの筋肉をギュッと縮める
といった動きも加算されます。そのすべてで足裏が鍛え上げられていくということになります。
だからバレエダンサーが、予備動作もないのにその場で高く跳べるという動きはまさしくこのMP関節の動かし方。
かかとと伸ばした足趾をMP関節で曲げる勢いでバネを作っているのです。
⇒足裏のばねは「美脚」「美尻」の要(かなめ)となるわけ
ウインドラスメカニズム
ここで思い出したいのがウインドラスメカニズム。(⇒動画からわかる足ゆびの曲げ方を解明!ウィンドラスメカニズムについて)
足裏のアーチが高くなるのは
①足趾を反り上げる時
②かかとを上げて甲を前に押し出している状態の時
これがウインドラスメカニズムです。
足裏のアーチを高くする方法
①上の写真のように
足趾を反り上げるとアーチが作れます。
この時に小趾を外側に広げるようにして反り上げるとさらにはっきりアーチができます。
上の写真ではやはり右の鍛えられていない足の方は上がりが悪いですね。
②下の写真のようにかかとを上げての足趾を伸ばしたつま先立ちです。甲を前に押し出している状態の時にもアーチが作れます。
タオルギャザートレーニング
アーチをつくるために、
足裏の筋肉をつくるために、
もっとも有名なのは写真で見てわかるようにタオルギャザーというトレーニングです。
足趾を曲げるだけでタオルを手繰り寄せるのは、
間違いです。
MP関節から曲げてタオルを手繰り寄せる
赤い矢印のところ、MP関節から曲げてタオルを手繰り寄せます。
正しく行うと足裏が相当疲れます。
つりそうになったとしたらそれは間違いではなく、その個所の筋肉が弱いという証です。正しく行っているといってよいと思います。
まあ、上の写真の方は本当にすごい。
足裏の筋肉が弱い人のタオルギャザー
足裏の筋肉の弱いと、必死でやってもこの程度です。
頑張ってるのですが。つりそうです。
そのつりそうな筋肉が使われていない筋肉なのですね。
やらないでいるよりやってみる方が脳からの指令が届くので神経が活性化します。
神経を目覚めさせることが必要なのです。
開帳足、外反母趾、内反小趾、モートン病、偏平足
前々回に足裏のアーチの特に横のアーチがなくなると開帳足になるということを書きました。(⇒足趾の付け根にたこがあって痛いという人は横のアーチ有無の判断を)
開帳足になると足幅が広がり、外反母趾や内反小趾に移行していく可能性があります。
モートン病という神経にズキッと来るような痛みをもつものもあります。
そして偏平足にも回内にもなってくるでしょう。
本来縦のアーチがなくなっている場合に偏平足を疑うのですが、
横のアーチがなくなりだした足も
同時に縦のアーチはなくなっていきます。
YouTubeでタオルギャザーのやり方をご紹介しています
本当のやり方をYouTubeでご紹介しています。
よろしければ一度ご覧ください。
ご予約・お問い合わせ
体のことで気になるところがあれば、
是非一度ご来院ください。
時間:10:00~19:00(受付は17:30まで)
定休日:火曜日